お題『今年の抱負』第2作目作品小説73話
7月31日今日は萌香の誕生日。3人は某有名なカラオケ店に来ていた。
完全ではないが、個室感がある。多少の大声でもカラオケ店だから許されるだろう。何よりソフトドリンクやアイス等無料でサービスしている。加えて飲食の持ち込みも可能であるときた。
別に歌わず、BGMとして好きな曲を入れて楽しめばいいし、カラオケの機種と曲によるが本人が歌っている映像だって観れるのでカラオケ店は利用者の使い方とその時のシチュエーションで考えるととてもコスパが良いと真珠星(すぴか)は、委員長と相談し場所を選んだ。
部屋に入って早々にコンビニで購入したケーキを食べた。その後1時間ばかり歌ったところで萌香は2人から誕生日プレゼントを受け取る。早速プレゼント袋を開けと委員長からは白熊が描かれた冷感タオルに汗拭きシート等暑さ対策グッズ。真珠星からは縦型の淡いピンク色の生地で作られた携帯収納バックと白ブチのサングラスだ。
萌香「わぁ。2人ともありがとう〜!大事に使うね!」
委員長「えぇ。」
真珠星「うん。萌香、サングラスかけてみてよ」
萌香「似合う?」
真珠星「まぁまぁ。かな(笑)」
萌香「そんなことないでしょ〜」
萌香はカバンから手鏡を出して自分の顔を映し確認した。
萌香「ちょっとだけ、大きいのかな?委員長どう?」
隣に座っている委員長に顔を向けた。
委員長「似合ってるけど、言われてみれば大きいかも……でも気にするほどでもないわ」
萌香「そっか。ありがとう、真珠星」
真珠星は頷きオレンジジュースを飲んだ。
委員長「輪通(わづつ)さん、16歳になった今年の抱負は何?」
真珠星からマイクを差し出され受け取った萌香は
萌香「もちろん!彼氏を作ることだよ!!」
と宣言するのだった。
End
お題『新年』第2作目小説 72話
今から10年前伊多孝雄(いだたかお)が萌香達の通う高校の校長に赴任する前の話。
新年の元旦から伊多家では親戚が続々と集まって男達は真昼間から宴会を始めていた。昭和感が抜けない大人達が多いので台所は『男子禁制』となっている。
男達が呑んでいる間母や嫁そして娘達等女性陣はお酒やおつまみを作ったり配膳していた。おせちがあるのだが、違うものが食べたいと父が言い出したからだ。
私は親戚の従兄弟や叔父さん達に囲まれながら空いたグラスを見つけてはお酌している。
孝雄「兄さん遅いな……」
そう思っていた矢先玄関から大きな声が聞こえた。
「ただいま〜!」
その声は兄の藤雄(ふじお)だった。玄関からまっすぐ
宴会場と化しているリビングに現れた。隣には金髪の女性が兄と腕を組んでいる。皆、兄とその女性に注目している。兄は両親に向かって一言言った。
藤雄「父さん、母さん。俺、隣にいるフィラと結婚するから!よろしく〜」
この場にいる全員が藤雄の突然の結婚発表に驚いた。私は驚きのあまり持っていたビール瓶を落としそうになった。
孝雄「に、兄さん。本気なの?」
藤雄「本気さ、そうじゃなきゃフィラをこの場に連れて来なさ(笑)」
孝雄「で、でも邦恵(くにえ)さんは……」
邦恵さんは兄が20代前半にデキ婚した相手である。兄が言うには邦恵さんとは2年前に離婚しているようで、子供の親権は邦恵(前妻)さんが持った。子供といってもすでに成人(20歳)を迎えているので教育費を支払う義務はないそうだ。因みにフィラさんと兄は仕事関係で知り合ったらしくお互い再婚同士だそうだ。
フィラさんは兄の腕から離れ母と父のところへ行き挨拶をしている。その後親戚の1人1人にカタコトの日本語で挨拶を交わしている。
父は「勝手にしろ!」と言って緩(ぬる)くなった日本酒の入った徳利を手にして直に呑み干した。
End
お題『良いお年を』筆者のコトバ②
新年明けましておめでとうございます。
昨年はお世話になりました。
良いお年をお迎えできましたでしょうか?
お題が私の投稿する日とずれてますね(苦笑)
2025年は何やら都市伝説界隈や占い、怪談予言界隈などでは色々言われております。あぁ、あと昭和100年問題なんてものも……。色々言われておりますが、
本年も何卒よろしくお願いします。
2025年1月1日🍀🐍
お題『1年を振り返る』筆者のコトバ
このアプリ(書く習慣)を見つけてユーザー歴まだ3ヶ月と1日しか経っておりませんがこれまで書いてきた作品に多くの♡を押してくださった皆様そしてアプリを制作して下さった方々には感謝しております。
「ありがとうございます」
私は♡が匿名で送れるところに惹かれたのと、お題で小説を書いてみようと思ったのが、きっかけです。
お題で書いた小説は別サイトにて加筆及び修正を入れて投稿しています。現在24‘12/30の時点で小説は第2作品めを走っている最中になります。そこで本日のお題「1年を振り返る」に因んで小説を簡潔にまとめてみました。
第1作目ファーストストーリー
お題「静寂に包まれて部屋」(24‘9/30)から「すれ違い」(24‘10/20)までのお題より全21話。
概要;作品ジャンル【ホラー】脱出系ゲーム風×一人称視点作品。主人公は男性(大学生)
第2作目センカンドストーリー
お題「始まりはいつも」(24‘10/21)から「みかん」(24‘12/30)現在71話まで連載中
概要;作品ジャンル【ラブコメ】学園×日常×心の悩み等様々なオリキャラを登場させているラブ少なめ作品。主人公は女性(女子高生)ただしお題によって主人公が登場しません。作者都合。
こんな感じです。トータル合計と合わないのは一部お題を同じ日に2つ投稿した為です。まだまだ第2作目は終われそうにないのでゆっくりがんばろう思います。
来年も何卒よろしくお願い致します。
2024年12月31日🍀
お題『みかん』
ゲリラ豪雨が止むまでカフェで休憩していた萌香、真珠星(すぴか)、委員長の3人は萌香の注文したデザート『みかんシャーベットムース』について議論し始めた。議論をする前に3人が一口ずつ食していく。
まずは『みかんシャーベットムース』について簡単に説明しよう。シンプルに2種類のみかんがヨーグルトムースの上に乗っているだけだ。2種類と言っても実は同じみかんである。ただ調理法が違うだけだ。一つはみかんを凍らせた「冷凍みかん」、残り一つは「みかんのシロップ漬け」だ。
萌香「2人の評価は星いくつ?あたしは星5だよぉ!」
真珠星「私は星3かな」
委員長「私(わたくし)は星4ね」
萌香「二人とも低くない?」
真珠星「そうか?私は普通に美味しいって思ったからそう評価したんだけど……あと私、知覚過敏だから冷た過ぎるのはちょっと辛いんだよ」
萌香「その割には冷たい飲み物飲んでるじゃん!」
真珠星「それとこれは別なの」
委員長「私も普通に美味しいと思う。けれど……」
萌香「まさか!?委員長も知覚過敏?」
委員長「えっ?!ふふふ((笑))……違うわ。私が思うに少しインパクトが薄いっていうか……物足りなさを感じるのよ。ヨーグルトムースの中にもみかんの風味があっても良いんじゃないかなって」
真珠星「なるほど。じゃあこういうムースはどうかな」
真珠星が提案したのはヨーグルトムースの中にみかんの粒が入った物だという。
委員長「穂先(ほさき)の提案だとみかんの食感が三つ味わえそうね。そう言えば輪通(わづつ)さんの星5という評価はどうして?」
萌香「う〜ん。ちょ〜う美味しかった!それにみかんが大〜好きだからだよ✌️」
萌香の答えがシンプルかつ個人的好物だったそれ2点で星5の評価をしたようだ。
これにて『みかんシャーベットムース』議論を終了いたします。(笑)
End