汚水 藻野

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5/9/2024, 11:42:09 AM

ああ、綺麗だ。

己の眼に映される蝶に嫌気が差した。
自分の意と反して、憎らしい情が沸いてくる。無理もない。あれは蝶でなく霊だ。

人を攫い、その輝かしい翅で妖艶に羽ばたきながら舞って、毒で襲う蝶。
もともとは鬼"だった"。鬼の霊、とでも言うべきか。
鬼の持つ角も、体躯も、武器も、神とやらのもとへ返還され、その代償に美しい翅と飛ぶ能力を手に入れた。
彼等は「鬼霊」と呼ばれた。鬼の霊だ。

ちなみに、俺は鬼だ。
人間が想像するものと同じ。角で威嚇し、その体躯で狩りを行い、己の武器で人を襲う。

はあ。400年ぶりに見たな。

あの人間は、これから襲われるのだろうな。

あんな蝶に見惚れて女房も子供も置いて駆け出すとは。馬鹿なやつだ。
そんな馬鹿なやつは「あなたさまは我々の村を鬼から守ってくださった英雄だ」「感謝しても仕切れない」「ありがとう」などと祈るように手を合わせながらひとり言をしている。

何も知らない人間だ。
村を守ったのは鬼だぞ。

「ああ、鬼霊だ。」

舞うように寂しく飛ぶ蝶に、嫌気が差した。

#2024.5.9.「忘れられない、いつまでも。」

書いていたら全て消えてしまい、書き直していたため文がおかしいところがあるかも。
あの蝶の話、創作です。綺麗で思いついた。
蝶の話、2作ほどあると思われるので見てってくださいね。
鬼に寿命があるとして、ここでは1000年から5000年ほどとしています。ざっくりすぎだろ。

5/8/2024, 12:13:29 PM

一年後なんて考えたくない。
考えない、それが私だから。

過去も未来も、自分が作ったものと、作られるものだ。
"今"は自分の気持ちも、行動も、その瞬間瞬間が生きていて個人的に好きだ。

まあつまり。

考えるより感じろ。


一年後の私へ。

過去も未来も、あんまり考えたくなかった。
だから"今"これを読んでいる私が、「一年後のこと」を考えて手紙を書いたのも、"今"になるのかな。
そして最後に。
短かったけど…。

やっぱり考えるのって大事かも?

#2024.5.8.「一年後」
汚水藻野(中身)です。めんどくさがり、忘れっぽいところが一年後は治っているといいな。

汚水藻野、背筋無さ過ぎて倒立が出来ない。

5/7/2024, 10:21:59 PM

初恋の日
「結婚してください」
俺が初めて「恋を抱いた」と思った相手に、そう伝えてしまった。
いや、普通に考えてありえねえだろ!?何考えてんだ俺!!…と思いつつ、心の隅で「あ、これ一目惚れとかいうやつか」とも思っていた。

初恋の人、初恋の日に現る。
なんつって。

十月三十日。
誰かが初恋の詩を発表した月日。

#2024.5.7.「初恋の日」
これはもう田中っしょ!!と思って書きました。俺だー!!結婚してくれー!
HQ?がんばった。

5/5/2024, 1:51:33 PM

君と出逢って61年。

宇宙に浮かぶ星になった君は、いま、どんな気持ちなのかな。
君はもうぼくと言葉を交わせないけど。
君はぼくの中の記憶で一番に愛してるから。

君が言ったように、ぼくは認知症らしいね。
たしかに物忘れが多くて忘れっぽかった、気がする。ごめんね、迷惑かけちゃってたね。
でも君のことだけは忘れたことなかったよ。
認知症で君のことを忘れて、毎回「お名前なんていうの?」って聞いてごめんね。
でもそうやって聞く時、心のどこかで知ってる人だと思ったり、ああ、なんか好きだなって思ったりするんだ。

そうだ、話が逸れちゃったけど。今日は君の、記念すべき誕生日だよね。

ぼくの隣で笑ってくれて、嬉しかったよ。
生まれてきてくれて、ぼくのことを好きになってくれて。本当に、ほんとうに。

ありがとう。

もうすぐそっちに行くだろうけど。
いつもみたいに笑ってね。
泣かないでね。

誕生日、おめでとう。

#2024.5.5.「君と出逢って」
ひとりの老人と星の妻。

普通に創作。老人の口調気に入ってる。「うんうん、そうだよね。」みたいな感じ。
最近HQ熱が冷めてきたかもしれぬ…。
熱が冷めると文に感情が込められないので書かないようにしているので少なくなるかもしれません。ご理解いただきたい。

5/4/2024, 12:37:08 PM

機械やら人間やら音楽やらが増えた現代、いろんな音が聞こえる。昔はそうでもなかった。
「あいつきもい」「なんかくさくね?」「あいつがいるからだろw」とか。
「一緒だと安心する」「友達になれて嬉しい」「ありがとう」とか。

そうやって言葉を使う人間とか。
単純に歌とか。
今もなお働いてくれているロボットとか。

耳を澄ませば聞きたくないものが。
耳を澄ませば聞いてもいいと思えるものが。

結局どうしたらいいのかな。

聞きたいものを、

_「ありがとう」「優しいね」「すごいね」

聞きたいと思った時に聞けないのは苦しいものだ。そんな時に限って聞きたくないことが勝手に耳に入ってくるから。

でも彼等は素直で、醜くて、美しくて、愛らしくて、賢い。
そんな彼等の声を、耳を澄まして聞くのが、私は好きだ。

#2024.5.4.「耳を澄ますと」
pkmn。世界で少女は耳を澄ます。

フォルムも色合いも鳴き声も相棒としても
♡chandela♡様がすきだ!!!!!!!!!!!!!!

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