「"見て、見える?
    あの輝いてる星、僕達のものにしようよ"」
    そうやって始まった僕らの旅。忘れることもない、忘れるはずがない理由は強かった。
    僕達から流れる雨も、キミは力に変えた。
    _真っ暗闇でも歩き続ける。
    何かを照らす太陽の代わりに僕達は唄った。
    _太陽がなくても、キミとなら照らせる。
 
    初めて会ったキミは"僕"を見つけてくれた。
    ゴールはまだ遠いかもしれない。でもずっとこのままでいいと思うほどの場所にいる。魂が「此処がいい」と叫んだ。幸せの一言で言い表せないほど、幸せだ。
    魂が何処にあるのかがはっきり分かった。
    
    どんな最後が待っていようと絶対に離せない手を、心を繋いだ。
    理由が光る時、理由を抱きしめる時。
    キミがいることをキミに伝えたい。
    さあ、願いを、希望を、夢を。
    「キミに決めた!」
    何処までも一緒に歩いていける。
    あの理由が、キミが、僕が、僕達が、
_2023.11.20「宝物」
    一つずつ今日も増えていく。 
    それらを見ながらおれはまた同じように微笑む。
    「ミコトさん、今日はなんだか多くない?」 
    「馬鹿言え。君、昨日も言ってたぞ」
    「え、うそだ」
    それだけ、嬉しいこと限りなし、というその小さな火は、息を吹いても消えない。消せない。
    一つずつ今日も減っていく。
    それらを見ながら私はまた同じように哀しむ。  
    「リンネ、今日は少ないと感じるのだが」
    「やれやれ、ミコトさん君、昨日もそれ言ってた」
    「はあ?」
    それだけ、悲しきこと限りなし、というその小さな火は、息を吹けばスッと消えていってしまう。消されてしまう。消えてしまう。
    日々の感謝を、周りへの愛を、自分への愛情を、大切に。
    そうしていける未来が、君には見えるかい?
    私?私は見える。
    おれ?おれは見えるようにさせる。
    さあ、君は?
_2023.11.19「キャンドル」
    私の空想上ゲームのリンネ、そしてその新キャラミコトです。
    "何もしなかったら奇跡なんて起きない"
    わたしのママはそう言った。
    だから考えるより先に足が出るようになった。
    「いつも助けてくれてありがとね」
    わたしの友達はそう言った。
    だから御礼を言われるようなことが当たり前になった。
    「なんで優等生ぶってんの?」
    わたしのクラスメイトはそう言った。
    だから夢を軽率に語らず謙虚になった。
    「いつもうちらの事見下してるでしょ」
    わたしの友達はそう言った。
    だから馬鹿げたレースにも目を向けるようになった。
    そして気づいた。
    「どいつもこいつもアホばっかり…
    まあ、私もそうだけどさ。
    こんなんだから何もできないんだ。
    日本って国は、進化できないようになってるのか?
    何も出来なきゃ、奇跡もクソも起きねーよ。」
    わたしこそ、君こそ、お前こそ、
    奇跡を起こせる人間たち。
    個性豊かに生きようぜ。それを咎める者こそ何も出来ない人間だ。
    わたしはそう気づいたとき、止めたままだった足が動いた。
    大々的な夢を宣言していった。
    馬鹿げたレースに出ず、私自身のレースに出ていた。
    「"自由"に出会えるまでも奇跡!」
_2023.11.18「たくさんの想い出」
    あの子に会いたいな。 
    あの子さズタズタに潰したい。
    潰してボロボロになって泣くきみを見たい。
    自分より格下だって確信してただろ。
    おれが弱いことを知ってただろ。
    きみは何も出来なかったと悔やんでるだろ。
    おれはきみが嫌い。
    きみはどうかな。おれを友達だって呼んでくれたその瞳に嘘は…有っても無くてもどっちでもいい。
    おれはきみを好きでもあった。おかしい、ってきみは笑うかな?
    自分より格下で、小さくて、オドオドしてて、弱くて、理不尽で、苛ついて、そんなおれが、その辺の弱すぎるNPCのようなおれが!
    主人公みたくなんでも持ってるきみに勝つ!
    これ最高のシナリオ!
    きみもそう思うだろ?
    そう思えよ。
    君に会いたいな。
    君のズタズタな心に寄り添いたい。
    寄り添ってボロボロになってる君をさらにボロボロにさせたい。
    自分より強くはない。
    君が弱さを悩んでいたのは知ってる。
    そんなとき自分は何も出来なかった。
    自分は君が好きだよ。
    君はどうかな?君を友達だって呼んだときの瞳は優しさを含んだ水草のように暖かった。
    自分は君を嫌いでもあった。なんで?、って君は言う。
    自分とは違う強さ、弱さ、理不尽さ、想い、それら全てを持つと信じた主人公みたいな自分がライバルに勝つ!
    王道で最高なシナリオ!
    君もそう思うでしょ?
    そう思ってよ。
    おれが一番強いってことを証明する。
    自分が君を否定する。
              クリスマス
    そんな     冬     になるかもしれない。
_2023.11.17「冬になったら」
    「さよならなんて言ってあげないから」
    少し寂しい気持ちを、愛しい彼らと過ごす事で紛らわしていた。
    「待っててな」
    不敵に笑うきみを心配した。
    交換留学でどんなことをしようか。どんなことをするのか。どんな人と関われるだろうか。
    期待と、不安と、自信。
    きみは強くなってるよね、絶対。
    強さを求めて何か変化したかな。
    でもそれだけじゃ人は成長しない。
    人生経験約十年。そんな私にきみをどうこう言う権利はないだろうね。
    でも私の方が先に進んでる。そこが私の強み。
    でもきみの方が足跡が多い。そこがきみの強み。
    きみはきみしかいない。
    私は私しかいない。
    きみはきみのものだ。
    私はきみのものじゃない。
    「今度きみに会ったら、私はきみと同じスタートで戦いたい。」
    救いたい。巻き込みたい。話したい。笑いたい。そんなの全部傲慢だ。
    きみと過ごしてそう思ったから。
_2023.11.16「はなればなれ」
    今日のお題が一瞬「ばなな」に見えたわたしは疲れている。