汚水 藻野

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9/20/2023, 11:56:53 AM

あなたのことをわたしはうっとりと眺めた。


あなたを、大事に、大事にしたい。

あなたのその色は虹色。

あなたは光り輝く太陽。

あなたは私の大事なもの。



あなたの心臓を。

_2023.9.20「大事にしたい」

9/19/2023, 12:49:15 PM

私のせいで彼がこんなことになるなんて。

言う通り、私が彼に触れていなければ、起こっていないことだった。

全部、私のせいだ。

そう考えると冷や汗が止まらなくなった。

手が震えた。

時間なんか止まってしまえ!

そう心に叫んだ途端。

「ふー…なんとかセーフ…元の位置に戻さないと」

時間が進んだ。

「…あれ?僕のメガネ、落ちてなかった…?」

「何言ってんですか先輩、ちゃんとここにあるじゃないですか。見間違いでしょう」

「えー…そうかなあ」

_2023.9.19「時間よ止まれ」

9/18/2023, 12:14:44 PM

夜景の綺麗なレストラン。

彼からの誘い。

きっちり着込んだスーツ。

もしかして、と思いバッチリ気合を入れておしゃれしてきた。
食べものは絶品で、全部美味しかった。
彼との会話も楽しくて、時間を忘れた。

「それで、本題なんだけど」
「うん。なに?」

「僕と別れて欲しい」

「……………え…?」
嘘だよね、嘘だと言ってよ。そう思う心が爆速で鼓動を打ち、手が震える。

「僕は今の自分が満足できない。


……ガリガリの僕のこの体がね!!」

「はっ!?!?」

「だからスポーツジムに行こうと思うんだ!そのせいで連絡無視するかもしれないしデートの約束を守れないかもしれない、それが申し訳ないから…

僕と別れて欲しい。」

「…ふふっ、あっははは!あなたって本当に、面白い人ね。

"それが申し訳ない"、ってことはそのくらいの愛はあるんでしょ?別に、連絡無視してもデートの約束守れなくてもいいわ。

私は愛してくれる愛する人と生きたいの!」

_2023.9.18「夜景」

9/18/2023, 2:53:27 AM

花畑だというのに、花がない。

生い茂る緑だけが見えるこの世界。

私は何を思うたか。


…きっと私は、まだ死ぬべきではないのであろう。

君ねぇ…。これはひどいよ。

君がいないのであれば私は、どうしたらいいのだ。


そう思うた男は、その緑から引き返した。

9/16/2023, 10:18:06 PM

今日も曇りだ。きっと空は泣いている。

「空が泣くって言ったら、雨じゃないの?」

「確かにそれもあるよ。でも空には雨じゃない涙もあると思う。人間も一緒でしょ?」

「ぼくはね。空は涙を隠してるんだと思う。空にも何かしらの悩みがあって、苦しみもあって、辛さもあると思う。」

「でもみんなを太陽で照らさないといけない。晴れが良いんだ。…それで泣くのを我慢してるんじゃないかな、って」

_2023.9.16「空が泣く」

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