汚水 藻野

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7/19/2023, 11:43:02 AM

「あ

ねこや
かわええな」

彼女の視線の先には、黒い黒い、もはや黒曜石のような色をした真っ黒なねこがいました。

「どれ?

ほんとだ
かわいいな

きみみたいだ」


「ちょいまち

…はずかし」

その時の彼女の顔はかわいいもので、顔が真…おっと、これ以上は僕が彼女に殴られるのでやめておきましょう。


真っ黒なねこが引き起こした小さな小さな出来事でした。

_2023.7.19「視線の先には」

7/18/2023, 11:42:29 AM

この世界には、僕だけが感じる変なことが起きている。

それは、僕だけが感じている違和感かもしれないが、もしかしたら、他にもこの違和感に気づいている人もいるんじゃないかな。いてほしいな。


この汚くも美しい世界は、今のままでいいんだろうか。

僕はそれを変えたいと思う、と思う。



きみはどうかな。

_2023.7.18「私だけ」?

7/17/2023, 10:22:44 AM

遠い日とは言っても、その日はいつかはやってくる。これは確定だよ。

でも、いつかとはいっても、本当に五日かもしれないし、自分が死んでからかもしれない。


だから、僕たちはその遠い遠いいつかその日にあえるまで、前を進むしかない。


でもときどき疲れちゃって足を止めることもある。
大事なのは、後ろに引かないこと。

後ろに引いたら、「もうそれでいいや」って思っちゃうかもでしょ。そうしたら、どこにも昨日の自分と比べる今日の自分に変化はないし、それが続けばずっと進化しないまま、新しい何かを求め続けないまま、てことになっちゃう。

止まっても後ろに引くな、前を行け

そうして僕たちはまた一つ歩んでいくのさ。

_2023.7.17「遠い日の記憶」

7/16/2023, 12:26:56 PM

この間までの大雨が嘘みたいだ。
ていうか暑いな。なんで今日こんなに暑いんだ。なんでだよ。

あ〜あ、せっかく頑張ってこんなにおしゃれしてきたのに、汗で台無しになるじゃん。まあ別にいいけどさ、恋人待ちとかではないし。

それはそうと、こんな日にはキンキンに冷えたアイスが食べたいなあ〜。

……あ、あそこコンビニだ。買うか。



ん〜っ!おいしいっ!

甘くて冷たくて、風鈴の音色が聴きたくなる。




あ、


そら、あおくてきれいだな。


_2023.7.16「空を見上げて心に浮かんだこと」

心に浮かんだことは別に詳しく言わなくてもいいと思う。単純でいいんです。俺はそう思う。

7/15/2023, 10:56:44 AM

「もう、こんな関係、終わりにしよう」

そう告げた彼。私は呆然としていた。

「…こんな中途半端な関係は、もう終わりにする。
ボクは記憶を無くした、それは揺るがない事実だ。"ボク"はキミと恋人同士だったようだね。
最初は、記憶を無くしたボクに、キミが、恋人同士だ、って必死に言ってくるもんだから、信じたよ。でもボクにキミと笑い合った記憶はなかった。

"ボク"はキミのことを好きだったんだろ。だから好きになろうとした。努力したんだ。

………


だから、終わりにしよう。この関係を。」

涙が流れ出そうなのをこらえて、彼をしっかり見つめる。


「ボクは見事にキミを好きになった。記憶のあったボクも、無いボクも、絶対キミを好きになっていたよ。


ボクと付き合ってほしい。


…だめかな。」


「もちろんに決まってるわよ…っ」


私はこらえきれなかった涙を流しながら、彼に抱きついた。

_2023.7.14「終わりにしよう」

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