【追い風】
君の背中が好きだった。
沢山のものを背負いながらも、凛とした姿で立ち続ける君の後ろ姿と、その強い心が見える背中が好きだった。
決して背を丸めず、いつでも背筋を伸ばして逆境の中を歩み続ける君が好きだった。
いや、今でも好きだよ。
でも、私は君に向けられる言葉の刃を防ぐことは出来ない。
血だらけの背中を隠して笑う君に、私は何もしてあげられない。
「信じてる」「大丈夫」「信じて」「いつだって味方だよ」
そんな言葉を君の背に向けて掛けたことは何度だってある。
届くと信じて。
君にとって、背を押す追い風になれるように。
君を抱きしめるように優しい言葉を何度だってかけた。
届いて欲しい。
そう願って、今日も君の背中を追っている。
【通過点】
好きな俳優が初めて賞を貰った。
褒められたり、認められたり、賞とは無縁の人生だったとスピーチしていた。
泣き笑いで言葉を紡ぐ彼の姿に、私も涙を流した。
でも、これは通過点。
長い旅路の途中なんだと思ってるんだ。
これからも悔しい思い、悲しい思い、辛い思いを沢山する。
楽しい思い、嬉しい思いも沢山する。
これからの彼の旅路を、私はこれからも見守っていたい。
世界で1番大切で、大好きで、幸せであって欲しいと思える貴方へ。
沢山の言祝ぎを受けて、また一歩踏み出してね。
【積み重ねた勇気】
例えば電車で席を譲る勇気。
間違いを正す勇気。
嫌なことは嫌だと断る勇気。
もう少し頑張ろうという勇気。
小さな勇気かもしれない。
でも、その小さな勇気が積み重なり、大きな勇気を出すことが出来るかもしれない。
いつか踏み出す大きな勇気の為に、
今は小さな勇気を重ねていきたい。
【瞼の裏に映るは】
瞳を閉じても、瞼の裏に映るのはあの人の笑顔。
どうか夢の中でもあの人に会えたらと思いながら
今日も私は眠りにつく。
【自分の羅針盤が示す方へ】
何かに悩み、立ち止まってしまった君。
どこへ向かえば分からず、蹲ってしまった君。
僕は君の手を取り、どこかへ導く事は出来ない。
だけど、君は。
君だけは、君の進む道が分かるんだよ。
誰しもが心の中に羅針盤を持っている。
悩み、苦しむときも。
何も考えずにどこかへ行きたいときも。
君の心の羅針盤が示す方へ真っ直ぐ進めばいい。
未来へ歩き続けるという道も。
一度休める場所へ向かうという道も。
回り道も、寄り道も、全部君の道だから。
誰かに嗤われたっていい。その道は君にしか歩めない道だから。他人にその道は歩めないんだから気にしないで。
大丈夫。旅の終わりは絶対幸せだって思えるから。