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6/17/2023, 9:40:29 AM



母の介護を父と一緒にしていた。

僕は、介護の仕事をしていながら、なぜか母の介護に積極的に取り組めていなかった。

ある日、母は、リハビリと家族の介護負担を減らす目的で病院に1週間入院することになった。

僕は介護タクシーの中の母に「またね」と声をかけた。意外にも母は無言だった。
しかし、その時、愚かな僕は聞こえなかったのかなと特に気に止めることはなかった。

その次の早朝、家の真横を通る救急車の締め付けるようなサイレンの音で目を覚ました。
次に、父の携帯がガランとした部屋中に鳴り響いた。

僕の心臓は高なった。

実は、その時、母は静かに旅立っていたのだった。

4年ほど前から難病を患い、不自由になりながら暮らしてきた母。
母との最後の日々を無表情にこなしてきたことを激しく後悔した。

あれから、1年経った。

幸いにも、
母が言った「お前が幸せなら、なんでもいいよ」といった言葉と遺影の中で静かに笑っている母が僕の命の源となっている。









6/16/2023, 8:39:51 AM



「せいち、好きな本とかある」

ひのきがきいた。

ぼくは、咄嗟のことで、「ああ、いや」
と吃ってしまった。

「俺は、川上眉山や牧野信一を読んでいるんだ」とひのきが言った。

この話は、清掃後のホームルームの時間になったため、ここで終わってしまった。

それから、彼は、突然、学校に来なくなった。

僕は、彼と親しいわけではないが、
中学校の3年感、唯一、同じクラスだったこともあり、なんとなく、気になっていた。

そのわけは、朝夕に涼しさが感じられる
11月の合唱コンクールの後に分かった。

かれは、死んだのだった。

家族では、ぼくが5歳のころ、おばあちゃんが死んだことは記憶されていたが、小さかったこともあって、何か大きな感覚は残っていなかった。

先生が教室の教壇上でなにか話していたが、
ぼくは、かすかな眩暈と耳鳴りだけを感じていた。意外にも、涙出なかった。
しかし、言葉もない。

後に、分かったことだが、
ひのきは不治の病にかかっていたそうで
また、噂では、自宅で療養中、タバコを吸ったことで体調を悪化させたとのことだった。

あれから、25年経った今、
中学3年生の細身で影がある虚ろな表情で話しかけたかれの顔が思い浮かぶ。

もし、生きていれば、その時は何度とも思わなかったが、彫りの深い顔立ちと冷たい眼差しを持つ彼のことだから、女子にもモテて、少なくとも彼女、恋人にこと欠かないそんな人生を送れていたんじゃないかと‥

そんな勝手なのとを思いながら、

独身、パート介護職員となった僕は
芥川の読みかけの小説を閉じ、コーヒーに砂糖とラッコー乳剤を入れた。








6/15/2023, 5:50:29 AM



窓から見えるお空は、鉄納戸、鉛色、象牙色、白茶、白つるばみで、

今日の私の心模様は、煤竹色、砂色、錆浅葱、灰桜です。

<追記>
今日の、あなたは何色ですか?

6/13/2023, 10:48:45 AM


あなたとみた

あじさい

窓からみえる

なんでもない景色

今年が、最後になるかもなんて考えたら、

突然、雨に煙ってしまうあじさい



もう、あれから1年過ぎたらしい‥




6/13/2023, 8:42:06 AM


好きか嫌いかって言われたら、好きかな‥

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