おうち時間でやりたいこと
今となっては一つしかない、というか、一番に望んでいるものがある。今推しの画家、サルバドール・ダリの全画集をひたすら読むことだ。実家近くの資料館の本棚にたまたま置かれていたのを見てすかさず手に取り、開いた直後からしばらく目が離せなかった。彼の知られざる生涯とともに人生すべてを費やして描きあげた油絵作品のことごとくが、所狭しとページいっぱいにひしめいている。全画集というだけあってその量は尋常ではなく、本の厚さで言えば広辞苑すら凌ぐほどのものではないかと思われる。それを丸々一日費やして、何週間、何ヶ月と構わず引っ続けに読んでいたい。
子供のままでいるほうがずっと幸せ
そんな幸せを叶えるために
世界中の子どもたちを秘密の場所に囲い込んで
大人になる前に摘んでしまえばいい
ピーターパンに教わった
広大な砂地で愛を叫ぶ。歪んだ物体のひしめく額縁の内側の世界で、作り物めいた青々しい空に浮かび、ぎょろりと見下ろす月に向かって、私は拙い愛を叫ぶ。この上なく純粋な、それでいて安直な言葉でしか表せない、情熱とわだかまりともどかしさで出来た、おふざけ染みた愛を。
白いワンピースの少女を
ベンチに腰掛けて眺める
花を見下ろすあどけない後ろ姿
ワンピースをなびかせる温かな風
陽だまりに映える輪郭
ふわりと空気を含んだように
足元を軽やかに浮かせて
君は見向きもせず花畑を離れる
またどこで会うかも分からない
気配ごと消えてしまうワンピースが
最後まで僕の目にちらついていた
#モンシロチョウ
白いワンピースの少女を
ベンチに腰掛けて眺める
花を見下ろすあどけない後ろ姿
ワンピースをなびかせる温かな風
陽だまりに映える輪郭
ふわりとし空気を含んだように
足元を軽やかに浮かせて
君は見向きもせず花畑を離れる
またどこで会うかも分からない
気配ごと消えてしまうワンピースが
最後まで僕の目にちらついていた
#モンシロチョウ