広大な砂地で愛を叫ぶ。歪んだ物体のひしめく額縁の内側の世界で、作り物めいた青々しい空に浮かび、ぎょろりと見下ろす月に向かって、私は拙い愛を叫ぶ。この上なく純粋な、それでいて安直な言葉でしか表せない、情熱とわだかまりともどかしさで出来た、おふざけ染みた愛を。
5/11/2023, 11:30:28 AM