君は他の人は持っていない
誰も知らない香水で僕を引き寄せる
この世にたった1つの綺麗な花のように
花粉を撒き散らすわけでもないのに甘い香りを
僕だけに嗅ぎ付かせて惑わす
僕だけだと思っていた
誰も知らなかった君だけの香水の匂いは
僕の出番が終わると他の蟲を惹きつける
そう
僕がこの子にあげれるものはもうなくなった
言い方を悪くすると切り捨てられた
第三者から言うと僕はその匂いを嗅ぎ分ける事が
できなくなり、君を見つけられなくなった
この世にたった1つの香水を纏う綺麗な花を
「無題」
あなたが離れて約半年
私の愛は眠れぬ夜を連れてくるほど黒ずんでいき、
いつでもあなたの顔と声と2度と戻らぬ愛を欲する
怪物となりました。
あなたのLINEの幸せそうなプロフィール画像も
私の心を癒す一部であり、私を縫い付けて
離れられない呪縛になりました。
言葉では「あなたが幸せなら」など
綺麗事を並べ続けますが私はあなたのように綺麗な心を持ち合わせていないのでとても息苦しくて、
この苦しさをあなたに共有させようとする障害です。
どうかまだあなたの幸せを願う綺麗な私のままで
あなたを見送りたい。
そしてあなたがまだ好きでいてくれた私の姿で
目の前から消え去りたい。
「最初から決まっていた」
[この運命は神様によって最初から決まっていた]
本の中でそんな言葉を目にしたことがある。
どんな幸も不幸も神様によって決められている事象で私たちのためにいつも見守ってくださると。
神様はどんなに苦難があっても助けてくれない
たとえ私達が死ぬ寸前でも「あなたはそう言う運命だ」とでも感じさせる顔をして。
つまり最初から分かっている運命なんて死ぬほどつまらんし、変えれない未来なんてクソだ。
神なんかが存在してたら殴ってやる。
俺の大切な人を返すまで。
「つまらないことでも」
私は今見知らぬ土地の喫茶店。古い壁と洋風のライトが薄く照らすなか、全く興味のないコーヒーと店主の趣味の神社の話を聞きながら、苦味しか伝わってこないコーヒーに砂糖を気持ち多めに入れて何も考えずに呆けた顔でその時間を過ごす。いつもはコーヒーなど飲まないし、喫茶店では甘いスイーツを食べて帰る。ましてや神社のお話なんて、はっきり言ってつまらない。そういう私は好きだった女性に振られてしまい、家にいても落ち着かないため見知らぬ土地の見知らぬ喫茶店でつまらぬ話を聞いていたわけだが。いつもは子供のようにはしゃいでしまうほど面白いことでも、拷問のようにつまらないことでも、あの日だけは全てがつまらなかった。その日のコーヒーは今じゃ味も忘れて、覚えているのは振られた時の乾燥した口の苦味だけ。どうしてあんなつまらないことを言ってしまったんだ。
また嵐が来ようとも僕は君を触れることのできる世界で待ちます。どれだけ時間が流れようと、どれだけ波に流されようと、一度その手を掴んだら離さない。君が僕のことを世界で1番嫌いな奴だって言うまで。ずっと。離れたく、なかった。