捕らぬ狸の皮算用とかあり得もしない期待や予想
それらにわくわくした結果大いに外れたときのがっかり感は半端ない
そしてわくわくしてた自分はバカみたいと自己嫌悪に陥る
これの繰り返しながら日々生きている
そして今日もバカみたいって思いましたさ
「い、一時間遅れる!?」
大勢の人で賑わう満開の桜の下。
男はスマホに届いたメッセージに落胆した。
今日は友達数人で花見、のはずが急用やら何やらで欠席か遅刻者が続々。そして今ここにいるのは男と親友のみ。
「まーた待たなきゃならんのか。朝からの場所取りで待ちくたびれたよ……」
うなだれる男の横で親友はごそごそと買い物袋をあさり冷えた缶を取り出し男に差し出す。
「俺とお前、二人っきりの花見も悪くないと思うが」
「二人ぼっちだろ」
コン、と互いに持った缶同士軽くぶつけあった。
親友はたまに変なことを言ってくる奴ではあるが、あれは親友のもつ独特な言い方なのだと男は特に気にしていない。
しかし今日ばかりは二人っきりではなく「ぼっち」であると思った。
その昔、自分のかいた作品を某SNSに投稿していた
始めたばかりの頃って作品についたいいね1コでも物凄く胸が高鳴ったもんだ
初心忘るべからず、と頭の片隅に置いてもいいねの数で一喜一憂することが多くなった
そりゃいいねがいっぱいついたら誰だって嬉しいさ
けど想定した数よりはるかにいいねがついたときは悪い意味で胸が高鳴った…なんというか不安になる
しかし現実は上手いこといかない
客からのどうにかしろ!の問い合わせやどうしたらそうなるんだと嘆きたくなるような対応に追われ、この世の不条理さにちくしょう~…!と内心腹をたてている
今日の勤務ははなんとか片付いたから次回は平和だといいな!
…そんな期待も打ち砕かれる
前回とはまた違った嫌な問い合わせや困った対応に終われ再びこの世の不条理に嘆くことになるとは
どんなに辛かろうが泣かないよ
でも泣くのを我慢すると
目や鼻の奥がつーんとしたり
涙が鼻から出てくるんだよね
どんなに悲しかろうが泣かないよ
でも笑いすぎたりあくびをすると
目から涙が出てくるんだよね
どんなに辛かろうが泣かないよ
でも花粉症で目がやられてるから
このときくらいは泣きたいよね