おお、今とてつもなく可哀想な俺に同情してくれるってのか?
ありがとう
だったらこの仕事代わってくれ! いやあ助かるわ~
地面に敷き詰められた枯葉を二人でせっせと集めそれを焚き火にして芋を焼く。
芋が焼けるまで時間がかかる。それまでの間おしゃべりしたり焚き火を眺めていた。
渋めの赤や黄色が鮮やかな赤に包まれている光景は圧巻だ。
「ほい、先に食えよ」
差し出されたしわくちゃの銀色の包みをはがし、中にある焼けた芋を頬張る。
「焼けてる?」
相手からの問いかけに首を縦に降った。
相手はよっしゃ、と焚き火の中から銀色の物体をいくつか掘り出し、その中で一番大きい物体がちゃんとほくほくしているのを確認してから食べたのだ。
秋の休日。もうじき本格的に寒くなる。
今日もほどほどに勤務を頑張った
休日は趣味に没頭したいなとか連休取れたら旅行したいなとか勤務中はそんなことを考えていた
今日にさよならしてたまには非日常を送りたい
夜寝る前にスマホで撮った旅行の写真眺めては少しセンチになる
今日にさよなら
明日もいつも通りの勤務です
ほどほどに勤務頑張ろう
私のお気に入り、それはスマホの待ち受け画面。
好きなアニメのキャラ達の絵なんだけどかれこれ何年もずっとこの画面。機種変更してもこの画面。
アニメの公式スタッフによる書き下ろしの絵なんだけど、はじめてこの画面を見たときは衝撃的だった。
本編にはなかった彼らのとびきりの笑顔に彼らの仲睦まじさが伝わってくる。ああこれ本編で見たかったやつ!
今日もこの待ち受けをまじまじと見た。
本当に彼らはかわいい。
誰よりも負けない趣味や特技があるわけでも、
誰よりも物知りでも体力もない
達人とかガチ勢になってみたいなと思うことはあっても
何においても中途半端
そうなるには誰よりも頑張るべきなんだろうけど、
なぜかそこまで没頭できない
けれど頑張らずにできるだなんて都合のいい話なんてない
もっと頑張れたらなあ