ふと、振り返ってみる。
点々とどこまでも続いているように見える足跡は、途中からもうひとつの足跡が合流していて。
そして少し前の足跡に視線をやると、足跡がひとつ消えている。
つまり、今の足跡はひとつ。
…だって、今はお前と俺でひとつだから。
軌跡 #215
(出会えたきせき)
(書いてはいるんですけど、思いのほか筆がのっちゃって、あげられてません…)
ふとした瞬間、過去に引きずり込まれてそのまま閉じ込められる。
暗く濁ったその場所で頭抱えてうずくまりながら、過去の自分が見下ろしているのを感じてる。
そこには息をしているモノクロの自分ばかり。
ああ、息ができない。
ふとした瞬間 #214
あはは、と楽しかったから笑った。
その瞬間心のなかにいる何かが俺を嘲笑った。
なににお前は笑ってるの?
楽しいの?
へえ楽しいんだ。
心のなかで得体のしれないなにかがニヤついて、自分が自分じゃなくなっていく感覚。
本物だったはずの笑顔は次の瞬間偽物の取り繕いになってる。
あはは、と乾いた笑いを心のなかのそいつにしてみせて、現実世界の自分は相変わらずに楽しそうに笑えていただろうか。
こっちに舞い降りたは、恋。
恋故にほら自己中心。
僕の恋よ、愛まできて。
「こっちに恋」「愛にきて」 #213
(思うように書けなくなってしまったので、一旦リセット。書きたいことを上に書いて、そこから連想された小説をついで程度に下に書けたら書く方式でいきます。自己満なので基本ノンジャンルです。BLもNLも百合も恋愛要素ないこともあるかもです)
きみが笑うと、隠した心臓が内側から叩かれて無理にこじ開けられる。
きみが泣くと、許されない心臓がきゅっと締めつけられる。
なのに、なのに、罪悪感は感じるはずなのに、一丁前に独占欲と嫉妬だけが俺のなかで熟れていって。
くるしい。
しらない。しらなかった。
これが恋だなんて。
俺、好きな人いるんだよね。
早朝の澄んだ空気に頬を染めて、はにかんで告げられたそれに心臓が濁を吐いた。
醜い感情に取り憑かれたそれが自分の本体だと気づくのに時間は要さなかった。
聞かなきゃよかった。
こんなこと気づきたくなかった。
これが恋愛感情だというなら、純粋にきみの幸せを願えないこの感情は恋止まりだろう。
愛になりたかった恋。
愛を偽った恋。
嘘を吐いた俺を否定するようにまたひとつ 吐く濁(白濁)で汚れていく。
どこへ行けばこのしんどさがなくなるんだろ。
どこへ行こう。
そうだ、天国いこ。