こっちに舞い降りたは、恋。
恋故にほら自己中心。
僕の恋よ、愛まできて。
「こっちに恋」「愛にきて」 #213
(思うように書けなくなってしまったので、一旦リセット。書きたいことを上に書いて、そこから連想された小説をついで程度に下に書けたら書く方式でいきます。自己満なので基本ノンジャンルです。BLもNLも百合も恋愛要素ないこともあるかもです)
きみが笑うと、隠した心臓が内側から叩かれて無理にこじ開けられる。
きみが泣くと、許されない心臓がきゅっと締めつけられる。
なのに、なのに、罪悪感は感じるはずなのに、一丁前に独占欲と嫉妬だけが俺のなかで熟れていって。
くるしい。
しらない。しらなかった。
これが恋だなんて。
俺、好きな人いるんだよね。
早朝の澄んだ空気に頬を染めて、はにかんで告げられたそれに心臓が濁を吐いた。
醜い感情に取り憑かれたそれが自分の本体だと気づくのに時間は要さなかった。
聞かなきゃよかった。
こんなこと気づきたくなかった。
これが恋愛感情だというなら、純粋にきみの幸せを願えないこの感情は恋止まりだろう。
愛になりたかった恋。
愛を偽った恋。
嘘を吐いた俺を否定するようにまたひとつ 吐く濁(白濁)で汚れていく。
どこへ行けばこのしんどさがなくなるんだろ。
どこへ行こう。
そうだ、天国いこ。
ささやいた。
またたいた。
今日もこころの声に背を向ける。
「…すきだよ」
嘘を塗り重ねた今夜。
ささやき #212
やめて、くれ。
もうやめてくれ。
何気なく発されたであろう言葉が私を未だに縛って解けてくれない。
うるさい、わかってる。
脳でずっとリフレインする。
そのうち自分で自分を苦しめている。
やめようとしてもできない。
私が私を呪う。
こういう生き方しか知らない。縛り付ける生き方しか。
適度に手を抜くなんてできるほど器用じゃなかった。
息が苦しくないと息をしている実感が湧かない。
遠くの声が私を呪って止まない。
遠くの声
最初はひとひらだった。
いつの間にこんなに俺の世界を染め上げるまで積もらせていたのだろう。
「わぁ、道路まで桜色だね!」
ほぼ散りかけの桜の木の下、彼ははしゃいだように声を上げた。
この桜みたいに淡くて綺麗な色だったらよかった。
この桜みたいにいつかは完全に散る仕組みになっていらばよかった。
生憎そんな都合よく俺が見える世界は回っていない。
ふと目についたのは道路脇で溜まって醜くなってしまった桜の花びら。
例えるならきっとこれだ。
ひとひら #211