NoName

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2/24/2024, 1:29:03 PM

小さなたった一つの命をうけた。
私にとってそれは尊ぶべきものであり、同時に、卑しむべきものでもあった。

そこに確かに存在していて、無いもの。

どう大事にしていいのか分からなくて。

とりあえずそっと撫でてみた。

私にしかない、私にしかできない。その命を全うすることを心に決めて、外に踏み出した。

1/19/2024, 11:37:26 AM

ずっと会いたいと願ってた。
全力で、自転車で坂を駆け下りていく。
風になびく髪やワイシャツも、今はいらないとさえ思えた。

ずっと好きだったから、ずっと好きだから。

エゴにも近い想いで、ひとつの道を走る。

ただ君に、会いたかったから…。

1/13/2024, 4:18:39 PM

気が付いたら京都タワーの1番上に立っていて、僕は思わず「わ」と声を上げてしまった。
そこにはもう1人いて、僕らはまるで夢の中で夢を見ている感覚になった。

「知ってる?私達みたいに夢を駈ける人達の事を、ルシャレヴィっていうの、知ってた?」

彼女がいたずらっ子のように笑いながら、でもどこか悲しそうに告げた。

「知らない!るしゃ…れゔぃ…?どういう意味?」

「じきに分かるよ!着いてきて!」

そう言って彼女は夢の中を風のように飛んでいった。

1/12/2024, 12:30:23 PM

好きな人とわかれた。
「わかれた」って言っても、帰る場所が違うのだから「わかれる」のは当然の話で。
くっついて、ずっとこのままいられたらいいのに。
そう思って、さっきまであたたかかった、それ、に触れた。
冷たくて、ひんやりしていて、もうそこには好きだったものはなくて。

ずっとこのまま

ずっと続けばいいのに

1/9/2024, 12:56:18 PM

そういえば今日はどんな月だったか
もう何年も夜の空を見上げる、という行為をしていない気がする。
ふとそう思って
ネットで月予報を確認して
真っ暗な闇の中空の光だけを頼りに歩を進める

今日の月は三日月。
明日の月は…何を映しだすだろうか。

ただ見上げて息をするだけ。
またね
そう聞こえた気がした。

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