NoName

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気が付いたら京都タワーの1番上に立っていて、僕は思わず「わ」と声を上げてしまった。
そこにはもう1人いて、僕らはまるで夢の中で夢を見ている感覚になった。

「知ってる?私達みたいに夢を駈ける人達の事を、ルシャレヴィっていうの、知ってた?」

彼女がいたずらっ子のように笑いながら、でもどこか悲しそうに告げた。

「知らない!るしゃ…れゔぃ…?どういう意味?」

「じきに分かるよ!着いてきて!」

そう言って彼女は夢の中を風のように飛んでいった。

1/13/2024, 4:18:39 PM