27(ツナ)

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10/14/2025, 10:18:44 AM



卒業アルバムを見ていたら最後のフリースペースに同級生の連絡先を見つけ、繋がらないだろうと思い面白半分で連絡をしてみた。

案の定、連絡は帰ってこない。
そんなある日たまたま散歩に出かけた。
無意識に普段は行かない道に進み、角を曲がると真横に斎場が見えた。
「こんなとこに斎場があるとは」と思ってチラと見ると、誰かの葬儀の最中だった。
好奇心から名前を見ると、この前たまたま卒アルで見つけた彼の名前だった。

「あぁ…どうりで、彼からの連絡が梨の礫だったわけだ。」

10/13/2025, 10:48:25 AM

LaLaLa GoodBye

愛しいあなたへ

ベランダに出て、夜空を眺める。
今日は大きくて丸い満月が街中を照らしている。

部屋からギターを取り出して、軽く音を出す。
「LaLaLa〜LaLaLa〜…GoodBye♩」
即興でメロディを作る。
あなたを見ていると自然と沢山のメロディが頭に流れ込んでくる。

きっと同じ夜空を眺めている愛しいあなたへ
僕は今日も歌を届ける。

「…また明日。」

10/12/2025, 11:58:53 AM

どこまでも

私は自然が好きだ。
どこまでも続く空を眺める。
大好きなあなたも、この空をどこかで見ているんだね。

まるで、どこまでも続く空を通じて、大好きなあなたと視界を共有しているよう。
同じ惑星に生まれて、同じ空を眺めている。
あなたと同じ惑星に生まれた事が私の最大の幸福です。

10/11/2025, 11:00:50 AM

未知の交差点

交差点というものは昔から事故や怪談話とのむすびつきから、よくいわくつきになる。

僕も実際に交差点で不思議な体験がある。
ワープする交差点だ。
おかしな奴だと思うだろうが、実際に体験してしまったのだから事実は変えられない。
仕事で転勤してきた関東の某所、少しずつ道も覚えて来たある日、早めに上がれたのでたまには違う道に行って見たくなった。
今まで行ったことのない未知の道路、未知の交差点を曲がると、なんだか街の雰囲気が一変したように感じた。
どうにも建物が木造の古いものばかりで、いわゆる長屋のようなものが建ち並んでいた。
驚いたのはその長屋の周りには着物を着た人しかいなかった、まるで時代劇のセットが突然目の前に現れたみたいに。
面白そうだと思い長屋の入口をくぐろうとしたら、何か透明の壁でもあるかのように先へは進めなかった。

引き返すと、いつもの道に戻った。
後日またその交差点へ向かおうとするが、どうしても道順が思い出せない。
マップアプリでいくら探しても長屋のようなものはなかった。
気になって図書館でこの辺りの旧地図を調べると、江戸時代は庶民が多く集まる長屋が密集している場所だった。
やはり交差点というのは何か時空の歪みのような事が起きやすいのだろうか、僕はまた未知の交差点を見つけられることを願う。

10/10/2025, 11:47:36 AM

一輪のコスモス

目を逸らした隙に机に一輪のコスモスが置いてあった。

私は保育士をしていて、たまたま引越しで年中さんの途中から新しく入る子を担当することになった。
初めは慣れない環境で私ともお友達ともあまり近づいてくれなかった。
ある春の日のお外遊びの時間、女の子達に囲まれてお話をしていた。
「せんせーは、なんのおはながすきー?」
「ん〜?お花かぁ…先生はコスモスのお花が好きだよ。」
ふと視線に気づいて顔を上げるとあの子が少し離れたところからじっとこっちを見ていた。
「おいで」と手招きすると、そっぽ向いてどこかへ逃げてしまった。

「仲良くなるにはまだまだ頑張らないとな」少し落ち込んだが、気を取り直して子供たちを寝かしつける。
ようやくお昼休憩、お弁当を取ろうと目を逸らした時、誰かの気配を感じた。振り向いた時には机に一輪のコスモスが置いてあった。

タッタッタと走る音が聞こえて廊下を見ると、急いで部屋に戻る、あの子の後ろ姿が見えた。

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