無季

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12/22/2024, 12:30:18 PM



   湯船に浮かんだ柚子をつつく
   静かに少しだけ進んで、また止まる
   それをもう一度前に押し込む
   軽い音がして、柚子はお風呂の縁にぶつかる

   途端に関心が失せてしまって、天井を眺めだす
   白い天井に意識が吸い込まれる
   明日が来なければいい
   このまま今日、世界が滅んでしまえばいい

   朧げな視界の中、水面が迫ってくるのが見えた

12/19/2024, 7:46:56 AM



      かじかんだ手を慰め合う
      情けない社会人の冬の夜

12/14/2024, 7:16:47 AM



    注いだ愛が抜け落ちて行くのを感じます


  私は、青くて白くて汚かった。
  夢から覚めて、残ったのは私という残骸だけで。


    愛が失われていくのを感じます


  最後の居場所は荒らされて、暴かれて。
  私は無残に掘り起こされる。


    悲しいくらいに惨めなのです


  粉々になった私の自慢のお墓。
  ぼろぼろになった私の遺骸

12/10/2024, 8:34:11 AM

 

    繋いだ手が離れることもあるでしょう
    繋げなくなることもあるでしょう

    そうだとしても、
    忘れてしまった体温も、
    握りしめた無骨な手も、
    その全てが私のたからものなのです。

    

11/26/2024, 9:56:20 AM





      お天道様に顔向けできるほど
      素晴らしい人間ではないし
      徳も積んでいないけれど
      眩しさに目を細めながら
      見上げることは許してほしい

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