無季

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9/28/2024, 7:47:49 AM



    全身に叩きつけるような雨
    抵抗も出来ずに一身に受ける
    襤褸の体ではどうすることもできず、
    思考回路はショート寸前である。
    片眸の視界では、何も見えず
    バチリと体のケーブルから火花が散る。
    警鐘が頭の中に響くも、
    四肢のパーツがもがれた今、
    何も成せずに燃えてゆくのだ。
    

9/27/2024, 9:35:57 AM




   秋風に掻き消えた声
   最後に言いたかったこと
   たぶん、貴方は知らなくて、
   これから先も知らないままで。

   一生始まらない恋を捨てきれなかった、
   昨日の夕焼けは今も鮮明に。
   

9/26/2024, 9:31:17 AM



    窓には蔦が這いずり回っている
    割れたコンクリート
    埃の積もった書庫
    誰もに忘れ去られた亜空の場所

9/24/2024, 1:31:52 PM




      「愛している。」
      そう言った貴方を信じられない私を、
      どうか許さないでほしい。

      そんな事を言っても、
      貴方を困らせてしまうだけだって
      分かっているのに。
      
      

9/22/2024, 1:46:54 PM




    吐いた血反吐が落ちた床。
    揺れる視界の端、暗がりの向こう側。
    君が呼ぶ声が耳の奥に反芻して、
    沈む意識のなかで、君の泣き顔が浮かんだ。

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