無季

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9/26/2024, 9:31:17 AM



    窓には蔦が這いずり回っている
    割れたコンクリート
    埃の積もった書庫
    誰もに忘れ去られた亜空の場所

9/24/2024, 1:31:52 PM




      「愛している。」
      そう言った貴方を信じられない私を、
      どうか許さないでほしい。

      そんな事を言っても、
      貴方を困らせてしまうだけだって
      分かっているのに。
      
      

9/22/2024, 1:46:54 PM




    吐いた血反吐が落ちた床。
    揺れる視界の端、暗がりの向こう側。
    君が呼ぶ声が耳の奥に反芻して、
    沈む意識のなかで、君の泣き顔が浮かんだ。

9/21/2024, 2:09:18 PM




    そよ風が吹き抜けたバス停。
    ベンチに座って、本を読む貴方。
    風に揺られた髪が、貴方の顔を隠してしまう。

    ひとつ、私の口から声が落ちた。
    貴方が刹那でも視界から掻き消えてしまうことが
    淋しくて、惜しい。
    
    たぶん、恋なんだと思う。

9/19/2024, 1:08:22 PM




      空中に漂う量子が止まれば、
      私は動けず。
      あなたの心臓が止まれば、
      私は進めず。
      あなたが生きる今の時間が、
      動き続けることを願って。
      終わらないことを祈って。
  

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