無季

Open App




    そよ風が吹き抜けたバス停。
    ベンチに座って、本を読む貴方。
    風に揺られた髪が、貴方の顔を隠してしまう。

    ひとつ、私の口から声が落ちた。
    貴方が刹那でも視界から掻き消えてしまうことが
    淋しくて、惜しい。
    
    たぶん、恋なんだと思う。

9/21/2024, 2:09:18 PM