ひらやま

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4/22/2024, 1:40:53 PM

たとえ間違いだったとしても_46


ネオンが眩しく反射する
あついアスファルトの上を、車で走らせる。


お前をはじめて助打席に乗せたのは、
もう何年か前のことだったな。

あの時は彼氏がいるやら、
気になってる後輩がいるやらで、
どうにも乙女に見えた。

この関係が始まったのも、続いているのも
その理由は埋もれていくだけ。

俺にとって、
理由は他人事のように思えていたんだ。

決まった日には
誰も、何も、考えられなくなるように、
身体が変になりすぎるくらいに、
お前の全てを受け止めてやった。

それが、いつからか日常となり
居て当たり前の存在となり
感情もなしに、
ただこなしていくだけになった。


どこで間違えたのだろうか。


-君が好きだった僕は。



たとえ、この手が間違いだったとしても
「君のそばにいた方が良い」
と言ってならなかったのは、
僕が一番君を知っていたからだと思う。


そう、くだらない話を思い出していた時、
すぐ横の窓から
お前の乱暴なノックが頭に響く。

一つ息を吐いてから窓を開ける。

ガソリンや排気ガスの咽せる臭いと
甘ったるく、熟しきったフルーツのような
香水の匂いがした。

4/18/2024, 9:46:30 PM

無色の世界_45

初めて見かけた時は好印象で
高い背は私を包んでくれそうに思える。

だから私は 貴方に抱擁を求める。

無色が少しでも彩られるだろうと信じて。

4/4/2024, 2:18:52 PM

それでいい_44

朝が怖い。

怖くて 怖くて仕方がない。

何が怖い?言葉にできない。
それが怖い。

だからと言って 夜は怖くない訳じゃない。

夜は「朝が怖い」と思いながら
涙を流す。

そうしてるうちに 朝が来る。
勝手に。

なんでだろうね。


昼は少し たのしい。

人も時間も 比例して動く。

あぁ。

このままは多分 駄目なんだろうなぁって。

でも また夜は来る。


疲れたなら休む。

嫌なら休む。

それでもいいんだ。

4/1/2024, 12:53:33 PM

エイプリルフール_43

お化け屋敷は行きたいけど
怖くて入る勇気が出ない。

ジェットコースターも同じで
誰かとならいけるかもしれないと思う。

そうは言ったけど、
私は演技も、嘘をつくのも下手だった。

いつから気づかれてたんだろうな。

そんな私に
素直になってもいい権利があるのなら
こう言わせて欲しい。

君と過ごす1日は夢の国の
そのまた夢のようだった。

4/1/2024, 9:03:55 AM

幸せに_42

君が 必ずここに居るよ
と言い放つから私は走ったの。

でも やはり
人生は愚かなものだったのね。

たとえ君と結ばれなかろうが
私は応援する人に見えなかったのかしら。

笑って これくらい言ってあげたかった。

お幸せにね。

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