ヒラガ

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9/1/2024, 8:10:33 AM

不完全な僕_68

俺には距離感考えなくていいって
そう言われても、怖いものは怖い。

電話の時の君は好きだけど…
なんて続きを言えるような
勇敢な奴じゃない。

ちょっと抜けてて頭のいい君は
こんな僕と一緒にいたら幸せになれないよ。

しかも…

ほらね、やっぱり言えない。

あぁ、あと君は僕って言う奴のことは
キライなんだと言っていたね。

だから使い始めるよ、僕は。

8/25/2024, 2:21:43 PM

向かい合わせ_67

君と向かいの席に座って
君の顔をみて
君だけに向けた笑顔で話す。

でも君は
私と向かいの席に座って
少し遠くのあの子を見つけ
遠い目をして話す。

おねがい。
何かの手違いで
あの子に向けるはずだった笑顔を
見せてくれない、?

7/20/2024, 10:42:42 AM

私の名前_66

私の名前を間違えなかったのは
君だけだった。

ほんの些細なことで気負いしすぎたり
プレッシャーを感じたりするけど、
そんな時に大丈夫って言ってくれる存在が
本当に大切で好きだと思っていた。

その存在は紛れもなく君であって
偽りなんてなかった。

でも、私は心から誓うと決めたことがある。

ずっとはないってこと。

ずっと大好きとか、ずっと一緒だとか
絶対そんなことない。

ずっとは信じたいけど、
君が思うよりも私は遥かに優しい人じゃない。

それに独占も依存もする。

だから、そう簡単に
大好きって言わないでよ
好きって言わないでよ
期待させないでよ
落ち込まないでよ
心配しないでよ。

でも、もう手遅れなんだって
わかってる。

だって名前を間違えなかった君は
唯一私を見てくれていた気がするから。

7/15/2024, 2:08:12 PM

終わりにしよう_65

毎日LINEなんかしちゃって、
期待が高まるのは当然だろうに。

毎日優しすぎるくらいに見つめちゃって、
胸の鼓動が高まるのは必然だろうに。

ねぇ。
いつになったら気がつくの。

ねぇ。
好きだから、大好きが溢れちゃうから。


早くこの距離感をどうにかして。

7/9/2024, 9:46:30 PM

私の当たり前_64

 私には、小学生の頃から飽きるほどいつも一緒にいる友達がいた。彼女は何をするにも明るくてパワフルで、まさに太陽みたいな存在。毎日毎朝、同じ時間に「おはよー。課題やばくない?」といった決まり文句から一日が始まり、「またね」とお互い笑顔で終わる。これは誰がなんと言おうと、私たちの伝統だ。しかし、それもある夏の日、熱中症で彼女が学校を早退した日だけは受け継がれなかった。朝は何気なく見えていた白い雲や青空も、帰る頃には桃色の茜空へと変わっていた。絶対同じ空模様とは限らないが、私はこの空の下「またね」と交わしたい。そう心の底から思った。寂しさが混じり、変わらない通学路を通るにもペダルが重く感じて漕ぎにくい。当たり前だと思っていたことも、失うときは不意で一瞬だ。だから私はまた明日、いや明日から、私たちの伝統をこの大きく広がる空の下で受け継ぎ続けよう。この茜空にまた会えることを願って、「またね」。

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