(もしも未来をみれるなら)
もしも未来をみれるなら、私は後悔のない人生を歩めるように最善をつくすだろう。
人との出会いと別れ、人生の岐路、悲しいこと悩めることが山ほどあるこの人生。
少しでも分かっていたら、違う未来があったのではないかと考えてしまう。
だが、小さな未来をみる力なら誰にでもある。
生命体は宇宙へと繋がっているから。
魂は高次元へと繋がっているから。
だから、タロットや算命学、手相などの占いがあるのだろう。
誰もが可能性を秘めているのだ。
(無色の世界)
君が部屋から出て行った。
狭く感じていたこの部屋が今はやけに広く感じる。
君のいた色付いた世界が、無色の世界に変わっていった。
いつも僕が起きると、君はもう台所に立っていて。「おはよう。」とコーヒーを入れてくれる。
君の作る食事は、いつも僕への思いやりに溢れていた。
出掛ける前はいつも僕に、「今日の服どうかな?」と聞いてきた。可愛いって言えばよかった。
「今日の私、どこか違うの分からない?」と美容室に行った日、メイクを変えた日、いつも僕に聞いてきた。
少しは変化に気づけるくらい君を見つめていたらよかった。
君が型どる日常は、僕への愛でいっぱいだった。
それに僕は気づくことができなかった。
今更気付いたって、もう遅い。手遅れだ。
君のいない無色透明なこの世界で1人きり、僕は君の欠片を集め抱きしめて眠ろう。
モノクロの無声映画の様なこの世界で。
桜散る、
私の恋も散っていく
(届かぬ想い)
死にたいわけじゃない。だけど、とてつもなくこの世から消え去りたくなる時がある。
どうせ私なんて愛されない。必要とされていない。何のために生きているのだろうか。何のために存在しているのだろうか。
この世から居なくなりたい。消えたい。でも死にたくは無い。矛盾な感情が真っ黒な渦を巻いて心を支配していく。
愛されたい。誰かに必要とされたい。認められたい。
所詮、届かぬ願いだ。
今もしも目の前に、私の近くに自分の存在ごと、他人から私の記憶全て丸ごと消し去るスイッチがあったのなら。
躊躇無く私は押すだろう。一瞬の迷う隙もなく。
この届かぬ願い、誰にも届かぬ想いごと私の存在全てと一緒に消え去れればいいのに。
(快晴)
快晴の日、花や緑がいつもより色鮮やかに見える
快晴の日、向いから走ってくる友人が輝いて見える
快晴の日、いつもの日常が冒険の始まりのように胸が踊る
快晴の日、足取りが軽やかになってステップを踏んでしまう
快晴の日、空気がいつもより澄んで美味しく感じる
快晴の日、心がいつもより晴れやかに弾んでいく
快晴の日、化粧のヨレがお天道様によって目立って見える………Wow…