空を見上げると、どんより曇っていて不安になった。
雨が降るのか心配していると、急に太陽が出てきました。
空は不思議だ、雨が降るかと思わせておいて晴れたり、晴れたと思ったら雨が降ったりと、まるで人間の心のように予測不可能だ。
しかし、それでも満天の星空は綺麗だと感じた。
しとしとしとしと、梅雨の雨でたっぷり栄養を貰って育ったアジサイの葉の上を、ナメクジさんとカタツムリさんが歩いていました。
「良い感じにジメジメしてきましたね、ナメクジさん。ワタクシは歌を歌いたい気分です」
と言って、カタツムリさんは雨の中歌い始めました。
とても綺麗な歌声で、ナメクジさんが聴いていると、マイマイカブリと言う昆虫がやってきました。
「綺麗な歌声ですねマドモアゼル、ちょうどアナタのような美味しそうな婦人を探してたのです」
むしゃむしゃくちゃくちゃ、なんかカタツムリさんが食べられて、助けを求めてたけど、ナメクジさんには関係ありません。
何故なら、カタツムリさんは友達でもないし、さっき知り合っただけで、馴れ馴れしく急に歌い出して、勝手に天敵であるマイマイカブリを自分で呼ぶなんて、雨が降るとテンション上がって危機感を失うのだろうか?
ナメクジさんは、基本天敵を呼ばないようにしてるので、カタツムリさんが食べられてる隙に逃げました。
この世は弱肉強食。それを忘れた瞬間にエサとなる。そんな残酷な自然界の掟が、大きく育ったアジサイの中で起こっておりましたとさ。
ボクは人が喜ぶのは好きだけど、嫌いなことはしたくない。
でも、人間とは不思議な生き物で、敵意があったわけじゃないのに悪者にされてしまう時がある。
だからボクは、人間の事は好きでもあり、嫌いでもある。
ボクは友達と歩いていると、友達とはぐれてしまった。ボクは泣きながら街を歩いていると、路地裏を抜けた先に賑やかな街並みが現れた。
そこは妖怪の街らしく、最初は怖かったが、妖怪のみんなは優しく、ボクにオモチャやお菓子を与えてくれた。
ボクは何日も妖怪の街で遊んだ後に気がついた。
「そろそろ帰らなきゃ」
しかし、妖怪のみんなは言った。
「君をイジメる親、友達、学校の元になんて戻る必要はないよ。それにね、大人になったら、今度は社会が君をイジメるんだよ? 悪意のない善意で君をイジメるんだよ? そんな怖い人間社会なんて見捨てて、ここで一生過ごそうよ。それにね」
と、妖怪のみんなが、ボクの顔を一斉に指さして口を釣り上げた。
「君はもう人間じゃないんだから」
こうして、ボクは妖怪として、妖怪の街で一生楽しく過ごすのでした。
やりたいことかぁ、まぁ色々とありますが、ボクは世界中旅をして色んな動物と触れ合いたいですかね。
普通の人みたいにお金で酒飲んだりギャンブルしたりは、全く興味がないので、お金があれば、その国にしか居ない生物とか見てみたいですかね。
今は本とか動画でしか見れないけど、いつか実物で見てみたいですねぇ。