梨帆あめ

Open App
1/15/2024, 12:12:14 PM

この世界は


この世界は、不思議なものだ。

人という一種の動物が、死ぬ後のことを考えて心配したり、神様や魔法という目に見えないものを信じている。避けられない壁を怖がりながら、ぶち当たると、越えるために一生懸命息をする。

人は、沢山いるから難しいもの。

賛否だけではなく、新しい意見もそれぞれあって、人の意見は誰だって違う。

だって、人という種類は同じでも、別だから。戦争が起きるというのもそうであり、考え方も違い、何が正解でどう生きればいいのかわからない。

難しい。この世界、わからないことばっか。

だが日が昇る限り、私達は生きる。

休んだっていいし、変わらなくたっていい。本当の自分でいようともしなくていい。今を生きる自分が、本当の自分だから。

この世界は、残酷だけど、優しいや。

1/14/2024, 1:34:51 PM

どうして


突然、いなくなってしまった人。

受け止めきれないその当たり前という恐ろしい衝撃を、僕は、どうしてと言うしかない。

どうしてあなたはいなくなったの?あんなに生き生きとして笑っていて、情けない僕を毎日元気づけてくれて、おはようと言うのが当たり前だったのに。

わからない。生き生きとした顔の目は閉じて、触ると肌はとても冷たい。生きて、いないのだ。

有名人でもないあなたは、テレビに大きく報道されることもなく、あなたがいなくても明日は来て、何ら変わりなく社会は世界は続いていく。

でも、僕は違う。あなたが消えたその衝撃は、僕の明日の太陽という生きる存在を、汚したんだ…

あなたは、太陽のように大切になんだよ…

1/12/2024, 10:46:42 AM

ずっとこのまま


家族で囲む食卓は、笑いが起きる。たまに機嫌が1人でも悪かったら、とても静かになる時もある。

友達と並ぶ私は、いつも面白いことを言おうようにして、笑うようにしている。作り笑いをして、なりたいような自分を偽っている。だから、この人は私にしたら嘘でできた友達なのだ。

親友と並ぶ私は、本当の自分なのかよく疑ってしまう。それは、親友だからこそ、本当の自分でいたいから。

―幸せって、一体なんなんだろう?どうしたら、偽ることはなく幸せになれる?

たまに私は考えることがある。でもね。わかってるんだ。

幸せって、幸せと堂々と言えるほど、私は強くはない。皆、きっとそうなんだ。

ずっと、このままでいい。嫌なら、また私は変わったらいいし、変わらなくたっていい。


「心を、開いてくれたらいい。」


雨に濡れていた私に、赤い傘を差してくれてそう君は言ってくれた。


「そしたら、きっと幸せなんじゃねーの?」


ずっと、このままで。

1/11/2024, 1:08:24 PM

寒さが身に染めて

冬だ。暖房がない限り、何をしても寒い。ぼーっとしてても、目を動かしても、歩いても寒い。

だけど、隣にぼーっとするあなたも同じように寒そうだった。コタツの上に置かれたみかんの皮は綺麗に剥かれて、その皮が包んだ身はあなたの口に運ばれる。僕は、じっとそれを見ていた。

愛されたかったんだ、僕。

誰かに、大切にされたかった。誰かに、温めてほしかった。僕は、守りたくて大切な人がほしかった。


「寒いね。コタツ、温かくなんないね」

「…じゃあ」


僕は、隣のあなたに抱きついた。ぎゅっと、離れてほしくないように、優しく包み込んだ。


「ええ急にどしたのよ、ふふ」

「愛、してくれてる?俺のこと」

「はぁ?愛してるから、私は笑ってるんでしょ」


理想を求めて飛び回るよりも。理想を求めて首を横に振るよりも、近くを見てみようよ。

温かくて大切な人は、すぐ近くにいるものだから。

1/10/2024, 2:52:55 PM

20歳

窓からの優しい太陽の光に包まれた成人式会場。

私は、20年生きた。

辛いこと、苦しいこと、緊張したこと、後悔したこと、怖かったこと、楽しかったこと、死ぬほど嬉しかったこと、本当に色々あった。人に心配かけたり、昔のことなのに今も悔やむことだってある。

でも、ここに立ててよかった。繕うことなく笑顔な人、泣いている人、はしゃいでいる人、花束を見つめる人。そして私のように今までを噛み締める人。

歩いてきて、よかった。

そう思えるその日まで、私は駆け抜けると誓った。

Next