白燈

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11/1/2024, 3:57:04 PM

永遠に


子どもの頃は
こんな日々がずっと続くと思っていた
なんでもない毎日を送り
友だちと遊んで
帰っては家族と食事を取る

楽しいことがほとんどで
みんな若くて、歳を取らなくて
止まった時間のなかで永遠を生きていく
そんなふうに思っていた

でもやがて気づく
親が歳を取っていくことに
自分がいろいろな壁にぶつかることに
人の命に、限りがあることに

永遠なんてなくて
時は残酷にも進み続けていく
あるのは終わりだけ
終わりだけが永遠

サヨナラダケガ 人生ダ

10/28/2024, 11:15:20 PM

暗がりのなかで


幼い頃
布団を被った小さな暗闇とか
放課後に遊んで
暗くなった公園の景色とか
大学で飲みに行った帰り
家路に点々と灯る街灯とか

しんみりとして
どこか切ない思い出が
今はなぜか懐かしい

あの頃へ、帰りたいのか
そうでないのか
なんでもない、記憶の欠片

10/23/2024, 8:57:04 PM

どこまでも続く青い空


遥か時の彼方
悠久とも思える時間の流れ

いつであろうと どこであろうと
見上げれば空は青く
この世界に広がっている

誰であろうと なにであろうと
全てのものは等しく
この空の下に息づいている

時間も 場所も関係はなく
どこまでも どこまでも繋がっていて
一人ではないと 教えてくれる

10/15/2024, 6:24:59 PM

鋭い眼差し


舞台の上には 一人の男
脇を固めるは 二人のギタリスト
背後には ドラムとベース

男は暗闇のなか 止まぬ歓声を浴び
不敵な笑みを浮かべたまま
マイクスタンドに手をかけた

幕が上がり 光が照らす
歓声は最高潮に達する
男はその鋭い眼光で客席を睥睨し

曲が始まった

愛と死を歌い
舞台に生き 舞台で散った
僕の愛しのロックスター

櫻井敦司よ、永遠に
重低音が BUCK-TICKする



10/14/2024, 7:34:58 PM

高く高く


伝えたいことがあって
それは風に乗って、海を越え
山々の間を縫い、川の流れに沿って
遠く異国の大地まで

狭くなってしまったこの世界で
本当に大事なことは届き難くて
いつも雑音に掻き消される

届けたい、この言葉は
見上げた夜空より、高く高く
多くの人に、心に
深く静かに、染み渡るように
いつの日か伝わることを願っている


誰もが、幸せになれますように

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