白燈

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10/28/2024, 11:15:20 PM

暗がりのなかで


幼い頃
布団を被った小さな暗闇とか
放課後に遊んで
暗くなった公園の景色とか
大学で飲みに行った帰り
家路に点々と灯る街灯とか

しんみりとして
どこか切ない思い出が
今はなぜか懐かしい

あの頃へ、帰りたいのか
そうでないのか
なんでもない、記憶の欠片

10/25/2024, 5:20:03 PM

友だち


出会ってから、何年が経っただろう

お互い歳を重ねて
会う機会も随分と減った
似ていた考えも変わってきて
それぞれの道を進んでる

それでも、会えば時間は巻き戻る
あのときはあんなことがあったっけ
なんて鮮明に思い出したり

みんな、自分の道を進んでいく
胸に秘めることも増えたかも知れない
生きていくのは、楽じゃないね

たとえそうでも

苦しいときは、言って欲しい
辛いことは分かち合おう
楽しいときは、気にせずに
満足いくまで味わって

偶然の出会いは、奇跡のようで
続いてきたのは必然で
助けが必要なら、言ってくれ
約束はしてないけれど
そうしてここまで、やってきたろう?

10/24/2024, 7:51:50 PM

行かないで


お母さん、行かないで
僕を一人にしないで
ひとりぼっちは嫌だよ
寂しいのはもうたくさんだ
お父さんも行っちゃった
おばあちゃんも
おじいちゃんも
優しいけど
お母さんがいいよ
行かないで、お母さん
僕を一人にしないでよ

10/23/2024, 8:57:04 PM

どこまでも続く青い空


遥か時の彼方
悠久とも思える時間の流れ

いつであろうと どこであろうと
見上げれば空は青く
この世界に広がっている

誰であろうと なにであろうと
全てのものは等しく
この空の下に息づいている

時間も 場所も関係はなく
どこまでも どこまでも繋がっていて
一人ではないと 教えてくれる

10/22/2024, 7:06:37 AM

声が枯れるまで


いつも 助けを求めていた
誰かに届くと信じて
叫び続けていた

だけど
街ゆく人には届かなくて
一人しゃがみ込み 膝を抱えていた

神様はいるのかなとか
救いって本当にあるのかなとか
誰もが他人に無関心の街で 途方に暮れた

それでも
信じ続けるしかなくて
終わりとは背中合わせだから
前に進むには 信じるしかなかった

私の声はとても小さいものだけど
叫び続けるしかないと思う
ここから抜け出して 生き抜く為には

声が枯れる そのときまで

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