暗がりのなかで
幼い頃
布団を被った小さな暗闇とか
放課後に遊んで
暗くなった公園の景色とか
大学で飲みに行った帰り
家路に点々と灯る街灯とか
しんみりとして
どこか切ない思い出が
今はなぜか懐かしい
あの頃へ、帰りたいのか
そうでないのか
なんでもない、記憶の欠片
友だち
出会ってから、何年が経っただろう
お互い歳を重ねて
会う機会も随分と減った
似ていた考えも変わってきて
それぞれの道を進んでる
それでも、会えば時間は巻き戻る
あのときはあんなことがあったっけ
なんて鮮明に思い出したり
みんな、自分の道を進んでいく
胸に秘めることも増えたかも知れない
生きていくのは、楽じゃないね
たとえそうでも
苦しいときは、言って欲しい
辛いことは分かち合おう
楽しいときは、気にせずに
満足いくまで味わって
偶然の出会いは、奇跡のようで
続いてきたのは必然で
助けが必要なら、言ってくれ
約束はしてないけれど
そうしてここまで、やってきたろう?
行かないで
お母さん、行かないで
僕を一人にしないで
ひとりぼっちは嫌だよ
寂しいのはもうたくさんだ
お父さんも行っちゃった
おばあちゃんも
おじいちゃんも
優しいけど
お母さんがいいよ
行かないで、お母さん
僕を一人にしないでよ
どこまでも続く青い空
遥か時の彼方
悠久とも思える時間の流れ
いつであろうと どこであろうと
見上げれば空は青く
この世界に広がっている
誰であろうと なにであろうと
全てのものは等しく
この空の下に息づいている
時間も 場所も関係はなく
どこまでも どこまでも繋がっていて
一人ではないと 教えてくれる
声が枯れるまで
いつも 助けを求めていた
誰かに届くと信じて
叫び続けていた
だけど
街ゆく人には届かなくて
一人しゃがみ込み 膝を抱えていた
神様はいるのかなとか
救いって本当にあるのかなとか
誰もが他人に無関心の街で 途方に暮れた
それでも
信じ続けるしかなくて
終わりとは背中合わせだから
前に進むには 信じるしかなかった
私の声はとても小さいものだけど
叫び続けるしかないと思う
ここから抜け出して 生き抜く為には
声が枯れる そのときまで