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11/8/2024, 1:04:08 PM

意味がないこと


私は去って行くあなたを見つめ続ける。

言いたかった言葉がある。
言わなければよかった言葉がある。

私はあなたを見つめ続ける。


あなたは一度も振り返らなかった。

11/7/2024, 10:55:44 AM

あなたとわたし


あなたは誰ですか

私は鏡に向かって問いかけた。
返事が返ってくるとは思っていない。
自分が誰なのか。
それをあなたに教えて欲しいのだ。

鏡の向こうのあなたは、少し困った様に眉を下げた。


あなたはわたしですか

鏡に写っている私なのだから、私に決まっている。
そうではないのだ。
そう見えないから聞いている。

鏡の向こうのあなたは、困り顔のままだ。


わたしはあなたになれますか

鏡の中のあなたは一瞬驚いたかの様に目を開き、薄く微笑んだ。

11/7/2024, 9:50:43 AM

柔らかい雨


君が傘をさして私の方へ振り向いた。

ほら入って


一緒の傘に入って歩くなど、いいのだろうか。
そう言う関係に見えるじゃないか。
いや、私はいいけれども。私は。
君も何を思ってそうしているのか。


私は一瞬の躊躇いの後、君の近くにいられるという欲に負けて、その傘の元へと急いだ。


歩く。

言葉はない。

雨の音が強い。

けれど、君がいると言うだけで。
私はそれだけで。

11/3/2024, 11:52:18 AM

鏡の中の自分


鏡の前に立ってニコッと微笑む。

今日も私は可愛い
可愛い私は好きだ。

鏡の前で1度立ち止まって下を向く

今日は調子が悪い。
外には出ないでおこうか。

鏡の前で今日の自分を観察する。

今日の私は可愛い。
よかった。
まだ私は大丈夫。


街中を歩く。

みんな可愛い。みんなかっこいい。
見た目が全てとは言えないけれど、
見た目が良くなければ全て否定される。

街中を歩く。

醜い人は存在しない。
そう。そんな人はいない。
だって視界に入らないから。

少し立ち止まって観察する。

醜い人は存在しない。
だって外に出ないから。
人の目に映らないように自分から姿を消すの。

不安になり鏡を見る。
私は存在する権利があるだろうか。

11/1/2024, 3:02:12 PM

永遠に


君は目覚めない。
それを私は知っている。

君は棺の中に静かに横たわっている。
やっとだ。

私は片膝をつき、より近くから君を見つめる。

そう。
私は永遠など信じないのだ。
君は嘘をついた。

違う。
私が本当にしてしまえばいい。

でも私はあのままでいたかった。


君の頬に手をすべらせ、ぎこちなくほほえむ。

ずっと、
永遠に、
一緒だと。

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