いつから出さなくなったっけな。
七段の飾り雛、精巧なお道具、煌びやかな籠
桃の匂いのしなくなった節句
小さな私が微笑む絡繰音箱
かちりかちりとゼンマイを回して、あかりをつけましょう
遠くの街へ行こうよ、誰も貴方を脅かさない場所へ。
私は貴方が傷付いて疲弊して、それを何でもない様に笑うところをもう見たくないんだ。
貴方は「ここには好きなものも沢山あるのよ」と言うけれど、それを悪戯に踏み潰す人が居るんでしょう?それで貴方は一度壊れたじゃないか。
私は貴方を守りたい、でも歳の離れた私は貴方の中で、ずっと守られ続ける幼い存在なんだろう。この差が一生近付くことはない、時間は決して壊せない壁として存在し続ける。
守らせてくれないのならせめて、幼稚な私の我儘を聞いて欲しい。
本を開けば別世界へ誘われる
魔法が輝く舞踏会
硝子の棺と白い雪
茨の奥の糸車
真珠の泡に深い海
月光が照らすお菓子の家
湖に浮かぶ銀の羽
霧で揺れる妖精達
次はどこに行こうかな
楽しい話に悲しい話、笑って泣いて恨んで恋して。
私達は彼らの観測者になる。
現実なんて物語の役を抜け出して、私は観客にまわるのだ。
二階五番のボックス席で
10年前の私へ
私は割と元気です。
挫折しても立ち直りが異常に早いのは今も変わってないよ。
こういうのは明確なことを書くとヤバいと相場が決まっているのでハッキリは書けないけど、なんとかやっていけてる。大丈夫、食うに困ってはいない。
知ってはいると思うけど後悔する前に忘れるからなんにもヒントが出せなくて困ってます。うーん。
出会いも別れも沢山経験するし大やらかしを割とする。とりあえず周りをしっかりと見ろ、マジで。注意力を上げろ。
そして、何を選んでもなんとかなる。相変わらず運は良い方だからね。成功はしないし失敗は結構するけど。それを糧にできる図太さとしぶとさがあるから。
居てもいい。大丈夫。
揺れる車窓を覗けばお菓子の家にチョコレートの湖!キャンディーケンの街灯にピンクのリボン!
ここはバレンタインの街
お菓子と薔薇の香りに包まれた街
ウエハースとプレッツェルの橋の向こう、メレンゲの雲が煙突から浮かぶ場所。
道行く皆ホワイト、ブラウン、ピンクの装いで、
女王陛下にご挨拶。
さあ、皆さんご一緒に
ごきげんよう!!