その日の終わりに、
お気に入りのシールを貼る。
予定があるから、じゃなく
一日の終わりの証。
机に立てた小さなカレンダーは、
自分の好きなように飾れる、安価なもの。
変に派手なデザインだと
手が伸びにくくなってしまうのだ。
日が過ぎていくたびに
お気に入りのもので埋まっていく。
これだけ、私は頑張ったのだと
可視化できる。
そうしてまた、月ごとに過ぎていく。
それの、繰り返し。
───『カレンダー』(2024.09.11.)
朝に起きる。
食事をとる。
身支度をする。
仕事に行く。
帰り道。
買い物をする。
夕方、帰ってきて。
昨日の残りを並べる。
そして風呂に入る。
ひと息つけば寝る時間。
いつもと変わらない。
そう、変わらないのだ。
けれどたしかに
どこか虚ろで。
死なないように
生きている。
ふわふわと
地に足がつかないのだ。
───『喪失感』(2024.09.10.)
時間ない〜!また後日書きます!!
『世界に一つだけ』(2024.09.09.)
どくどくと
脈打つ音が耳に障る
呼吸の仕方がわからない
血の気が引くという言葉が
相応しいと思うことになると
自分では思っていなかった
部屋に駆けつける
中で君は眠っていた
傍には繋がれた点滴
時が止まったかのような静寂
自分の生の証しか聞こえない
そんな中
上下する胴部分を見て
ようやく安堵するのだ
───『胸の鼓動』(2024.09.08.)
【追記】
なんかお題とちぐはぐなのでいつか書き直します。
誰もが感嘆するほどの
美貌をもつ君
それはまるで陶器の人形のよう
触れたところから罅が入って
壊れてしまいそうだ
そんな君の足元には
眩しいぐらいの赤で彩られた靴
たいそう気に入ったのか
ずっと飛び跳ね、動き続けている
君の表情は、毅然としているが
額や首元に汗が滴り落ちていて
かなりの時間動いているから
そりゃあ疲れもするだろう
苦しさも滲み出ている気がする
まだまだ、踊るように、
君は跳ねる
赤い、赤い靴が、白肌に映える
───『踊るように』(2024.09.07.)