誰もが感嘆するほどの
美貌をもつ君
それはまるで陶器の人形のよう
触れたところから罅が入って
壊れてしまいそうだ
そんな君の足元には
眩しいぐらいの赤で彩られた靴
たいそう気に入ったのか
ずっと飛び跳ね、動き続けている
君の表情は、毅然としているが
額や首元に汗が滴り落ちていて
かなりの時間動いているから
そりゃあ疲れもするだろう
苦しさも滲み出ている気がする
まだまだ、踊るように、
君は跳ねる
赤い、赤い靴が、白肌に映える
───『踊るように』(2024.09.07.)
9/8/2024, 12:35:56 AM