考える時間なかった…
後日まとめて書こうと思います。
『開けないLINE』(2024.09.01.)
僕はちゃんと人間なはずだ。
呼吸をしている。
瞬きもする。
食事だって摂らないといけない。
睡眠も不可欠。
あと…
人らしさを構成するものってなんだろう。
人間関係?普通か…良好。
仕事も問題なく進めているし。
こうやって思考を巡らせることも可能だ。
ちゃんと今を生きている。
ね、君もそう思うだろう?
…確かに生きているはずなのに。
どうしてそんなにも悲しそうにするのだろう。
わからない。
わからない。
悲しみも、頬に伝う雫の意味も。
───『不完全な僕』(2024.08.31.)
気になっている人がいる。
意中の人とか、片想いとか、
そういうのではないのだけど。
例えるなら…
いつも通る道で見かける人。
家の近くの買い物先の人。
それが、近いかもしれない。
電車やバスで隣になる、とか、
そこまで近い距離になったことはない。
ほんの偶然。
気になる人が、建物から出てきたところ。
互いに歩を進めて、すれ違う瞬間。
ふわり、微かに香る。
爽やかなのに、どこか落ち着く匂い。
香水なのか、柔軟剤なのか。
はたまたルームフレグランスか。
そのどれでもないのかは、わからないが。
あまりに印象的で、忘れられない。
───『香水』(2024.08.30.)
横たわるあなたの手を握りしめる。
冷たい。
命の灯が消えようとしているのが嫌でもわかる。
微かでも、己の熱を分けられたなら、
どれほど良かっただろうか。
いっそのこと、自分が代わってやれたら。
幾度となくそう思い続けていた。
でも、「それはあなたの望むことじゃない」と、
同時に脳が囁くんだ。
聞こえる呼吸音が薄くなる。
あなたの声は、どんな色だったっけ。
残り少ないふたりの時間。
今はただ、共に。
───『言葉はいらない、ただ・・・』(2024.08.29.)
チン、とトースターの音が鳴った。
淹れたてのコーヒーの香りが部屋に広がる。
用意していた皿にトーストを乗せ、
マグカップと一緒にテーブルへ。
朝よりも少し遅く、昼よりは少し早い。
そんな、緩やかなひととき。
今日は完全に休みなのは確認したし、
家でのんびりと過ごそう。
そう思い、トースト片手に新聞紙を開く。
普段は新聞なんて読まないけど、たまには良いだろう。
遅めの朝食を食べ終え、コーヒーも残りわずかの時。
1件の通知音をスマホが奏でた。
『おはよ!起きてる?…』
唐突なメッセージ。
よく見れば続きが途切れている。
何を送ってきたのだろうか。
アプリを立ち上げる。
相手とのトーク画面。
それを見るやいなや、
はっとしてすぐに玄関まで駆けていった。
───『突然の君の訪問』(2024.08.28.)