川柳えむ

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1/14/2026, 11:01:46 PM

 どうして優しい君が傷付かなくてはいけないのか。
 この世界は、どうして報われるべき人が報われないのか。
 一人を犠牲にして成り立った見掛け倒しの平和に、何の意味があるのか。
 君が、君だけが、こんなに理不尽な扱いを受けるのならば。君が幸せになれない世界ならば。
 こんな世界はいらない。
 間違った世界を正さなくてはいけない。
 君がもう苦しまないように。


『どうして』

1/13/2026, 11:29:48 PM

 布団から出たくない。
 ずっと夢を見ていたい。
 寒くて外に出られない。
 仕事なんて行きたくない。

 現実がこの一枚の布を隔てた向こう側で待っている。
 剥ぎ取られれば、もう、夢は終わりだ。
 せめてあと五分、あと五分だけ……。


『夢を見てたい』

1/12/2026, 10:45:10 PM

 この距離が心地良くて、ずっとその場に居座ってしまう。
 君の優しさに甘えて、わがままを言ってしまう。
 君は呆れながら笑うけど、それでいい。
 ずっとこのまま、君の傍に居られるなら。

 君に大切な人ができたと言う。
 本当は、このままでいい筈がないって、わかっていた。
 いつかはこんな日が来るだろうと知っていた。
 元々、どう足掻いてもきっと手に入らないだろう場所だった。だからこそ、許される限りの傍にいたんだ。

 ずっとあのままでいたかったな。
 涙が一筋零れた。


『ずっとこのまま』

1/12/2026, 6:04:00 AM

 寒空の下、立ち尽くす。
 木枯らしに独り吹かれる。
 パチンコに負けて、無一文の俺。
 寒さが身に染みる。懐の寒さも身に染みる。
 あまりの情けなさに、頬に一筋のしょっぱいものが流れる。
 今日の晩ご飯は冷蔵庫の野菜室に眠ったもやしかな……塩分はこの涙で足りるだろうか……。
 溜め息が出る。体だけじゃなく、心も寒かった。


『寒さが身に染みて』

1/11/2026, 7:59:53 AM

 戸棚の奥に仕舞われた酒瓶を引っ張り出す。
 自分と同じ生まれ年のワイン。
 とうとう飲めるようになった。
『お前が20歳になったら一緒に飲むのが夢だ』と、用意されたワインだった。
 コルクを静かに開ける。
 2つのグラスにワインを注ぐと、その1つを天に向けて傾けた。

「乾杯」


『20歳』

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