川柳えむ

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10/5/2025, 11:41:14 AM

 月が綺麗で、君を思い浮かべながら眺めていた。
 優しい光が、僕を包み込む。それはまるで君のようだなと思って。
 ねぇ、君は今どうしているかな?
 君のことを考えるだけで、僕は幸せだよ。
 上手く写らないけど、写真を撮って、君に送った。「月が綺麗ですね」って。


『moonlight』

10/5/2025, 1:07:10 AM

 今日だけ許して。また明日から頑張るから。
 そう思いながら。
 食べる。食べる。たくさん食べる。
 もうそれは満腹を超えるくらいに。

 嫌だ。
 もう食べたくないよ。無理に食べさせないで。
 今日だけでも、どうか許して。


『今日だけ許して』

10/3/2025, 10:19:34 PM

 誰か……誰か、助けてほしい。
 いや、マジで。
 昔治療した歯の奥の方が膿んで、痛みと共に顔が腫れ上がりました。まるでこぶとり爺さん。
 若干熱もあるし、しんどい。それなのに仕事はある。
 治療してもらってるけど、まだ痛いしブサイクだし、最悪。
 助けてー!
 この痛みと腫れをどうにかしてくれー!


『誰か』

10/2/2025, 10:41:13 PM

 足音が遠くから響いてくる。
 ――ついてきている?
 こちらが足を止めると、向こうの足音もぴたりと止む。
 怖くなって全速力で逃げる。
 息を切らして走る。
 しかし、一向に果てが見えない。一本道の通路がずっと続いている。
 いつの間にこんなところに迷い込んだのだろう?
 足音が少しずつ近付いてくる。もう逃げられる気がしない。
 意を決して、後ろを振り返った。
 視界の奥の方で、同様に後ろを振り返る自分の姿が見えた。


『遠い足音』

10/1/2025, 11:04:12 PM

 昔、秋の精を見たことがある。
 その子が秋の精だという確信があるわけではない。しかし、そうとしか思えなかった。
 その姿を見たのは一瞬だったが、こちらの視線に気付くと、すぐに姿を消してしまった。そして、冬が訪れた。
 その残像が忘れられなくて、ただひたすらに再び秋が訪れるのを待っていた。

 ようやく、空気全体が色づき始めたように涼しくなり、待ち望んだ秋の気配が濃くなってきた。
 もしかしたら、また会えるんじゃないかと、以前出会った場所へと赴いた。
 そこで姿を探してみたが、見つからなかった。
 それはそうか。警戒されているのかもしれない。
 残念な気持ちになって、空を見上げる。
 すると、視線の先から、一枚の葉がひらひらと舞い降りてきた。
 それを手にする。見事に赤く染まった紅葉の葉だった。
 まるでそれが君からの贈り物のようで、ポケットに大事に仕舞った。


『秋の訪れ』

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