君の顔形、仕草、息遣いは全て記憶しているから、
だから、君の顔形、仕草、息遣いに似た人を好きになってしまう。
それを「類似性の法則」っていうんだって。
『記憶』
おわり
「なぜ魔王を倒さなければならないの?」
魔王なんて勝手にさせといたらいいじゃん。
世界がめちゃめちゃになるから?
生活が脅かされるから?
直接危害を被るから?
だから、戦う…
なんて少年漫画のようにはなれない。
しっくりこない。
なぜ戦うのか?の説明付けがされてないから納得できない。
デフォルトで魔王を倒すって目標が設定付けされてるのがしっくりこない。
魔王にも家族が家庭が子供がいるかもしれないじゃない。
そこは描かないでいいの?
最初から悪い奴ってことでいいの?
だから、倒すの?
だとしたら、正義って、悪にもなりかねないんじゃないの。
わたしだったら、魔王を倒すっていう初期設定を
カフェでまったり読書しながらカフェオレを飲むっていう設定に書き換えるけどな。
そこで魔王軍の手下にでもやられるかもしれないけど。
わたしは、たぶん戦わない。
そして、暗雲の空の下、
芝生の上に寝転んだ。
空を見上げながら、こう思った。
光が射し込まない暗雲の曇天の空でも、
いつでも気持ちさえあれば、
きっと太陽を感じられるさ。
ってね。
『曇り』
EMD
君と一緒に見た景色
…なんてないことに気づいた。
だって、
一人一人見てる世界は
違うのだから。
『君と見た景色』
WORLD END
どこを目指してるか
わからない
なぜやりたくないことを
やらなくてはいけないの?
それは
本当にやりたいことを
知るために
やりたくないことをやるんだね
そうすれば
これはやりたくない
これやりたい
ってわかるだろう?
『どこ?』
START
「相手に悟られている」
と感じると、途端に心が落ち着かなくなる。
そうして「落ち着かなくなっていることが相手にバレている」
と感じると、ますます落ち着かなくなる。
発端は自分なのだが、
急にまわりの視線が気になる時があるだろう?
自分がそわそわし出したことに相手が気づいて、
相手が自分に気を遣っているのを感じたりすると、
さらにそわそわに拍車がかかる。
落ち着かなくなる。もうあかん。
気ぃつかわんといて。って思う。
相手が気を遣い出した=自分の異変に気づいた
=自分の内面を察した=自分の内面がバレている
=自分の内面が悟られている
という方程式が成り立ってしまう。
やめてほしい。
いや、相手は悪くないんだけどさ。
いや、気のせいかもしれないんだけどさ。
その気まずさに耐えられないのだ。
『あはは、大丈夫だよー』
『気まずくってもいいじゃない』
『気まずくって何が悪い?って開き直るくらいでいいんだよー』
と漫画「東京大学物語」の水野遥似の少女の声が聞こえた。
たまに聞こえるのである。
『そういう時はタスクを与えるといいんだよー』
『何かに集中してる時は気にならなくなるよ』
『君、集中力はあるもんね』
『私、知ってるよ』
甘い匂いの春の風に、
甘い匂いのする髪を揺れさせて、
水野遥似の少女はにこにこしながら言った。
その甘い匂いに、またそわそわしたのだった。
―心のざわめき―
<壱>
完
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「拝啓
あなたはいま、心がざわざわしているでしょうか?
わざわざこれを書くということは、もうお分かりですよね。」
という手紙を、ゆうべ机の一番上の引き出しの奥から発見したが、
ベッドの下になにかの気配を感じたこと以外は
特に変わったところはなかった。
―心のざわめき―
<弐>
完