moon

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3/25/2023, 2:23:18 PM

 アナグマが、冬を快適に過ごすために巣を作っている。どんぐりを食べてまるまる太っている。
 アナグマがどうやって巣を作るのかずっと観察してみる。それを真似して部屋を改装してみたりしようか。

 リスがどんぐりを集めるのを手伝ってあげてもいい。適当に配分してあげるのだ。
「はい、これは君の分。こっちは君」とアナグマとリスに手渡す。2匹ともお礼も言わずに受け取るのだろう。

 森の中が好きなわけじゃないけど。アナグマとリスが格別好きなわけじゃないけど。そんなことしている時間はそれはそれで楽しいのだろう。思いがけないことも必ずあるだろう。

 アナグマに巣穴に入るよう誘われたりとか。
リスがどんぐりを預けてくるやもしれない。

 …どうやって断ろうか、少し悩むな。

3/22/2023, 10:49:12 AM

振り返ると歩く君。

いつまでもどこまでも歩いていける。

疲れなど感じない。

静かで賑やかな街を行く。

リードなしの子犬がかけてくる。

すれ違う誰もが幸せそうに歩いてる。

2人ぼっちの散歩でも、世界と確かにつながっている。

3/21/2023, 4:43:33 AM

デジタル表示の数字が歪んで見えた。

型が大切なのではないことを、

ミルクを泡立てながらふと思う。

目に見えないものこそ大切だ。

なぜそう思ったのかは忘れてしまった。

3/18/2023, 4:41:57 AM


3/15/2023, 3:13:11 PM

わずかに見える星を見上げ、ひとり歩く夜の道。

耳元であなたがほしいと奏でるピアノを聴いている。

大声で歌う少女たちとすれ違う。

誰かが暗がりで話している、その声は聞こえない。

車が、部屋の明かりが、街灯が、夜を照らす。



坂の上から見下ろす明かりのひとつひとつを知れたなら

誰かが演奏を始めてもおかしくない。

今は耳元に収まってしまっているこの音色が、

夜に溢れだす。

そんな夜にまた歩きたい。

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