言葉にできない
ほど、素晴らしい朝
ふと外を見れば桜のような花が咲いている
もうずいぶんと長く咲いているから
時の隙間をぬうように見にいく必要もない
青い羽の鳥がさえずっているのが聞こえる
幸せは運ばれてくるなんて思っていたあの頃は
今は昔
ただ青い鳥のさえずりが木々の間に響いている
呼べばすぐに飛んできてくれる
ただの鳥ってこと 今は知ってる
もうすぐヒナが産まれるかな なんて
巣をのぞく
これからも、ずっと
この歌声が
君に届くだろうか
右を見ても左を見ても
みずみずしい顔であふれている
学ぶ意欲に満ちた人たち
青春と呼んでいたあの日々が
何度でもやってくる
寝ても覚めても終わることなく輝く日々が続いていく
一度届けたはずのこの思いが
毎日大きくなっていく
この思いはもう君に届いているのだろうか
どっちにしても僕はこの青春をずっと楽しんでいる
あの頃 永遠に続けばいいと願った日々よりも
すばらしい日々
毎日すべてのものが美しくなっていく
風さえもいつか見えてしまいそうなほど
空気が澄んでいく
君が大切にしてきた思いが報われる
すべての君が大切にしてきた その思いが
鯉が泳ぐ 澄んだ池
流れる水 きらきらと光って
にぎやかな笑い声
なにも心配しなくて良かった あたたかな日々
沈む夕日
空が赤く染まっていく
君の頬もそまっていく
髪も瞳も
僕の心にもそのぬくもりが染み込んでくる
嫌な思い出が
夕日と共に沈んでは消えていく
今日できた新しい思い出と一緒にそれを見送っている
あまい匂いがどこからか泳いでくる
花のような あおいあおいしばふのような
柔らかい草に寝転がって 空を眺めていると
星が輝き始めることに気づく
君の瞳が星を映して輝いている
どこまでも照らすような美しい瞳で僕に笑いかける
ららら 歌声は空へひびき
反響する まるで星に届いているように
過ぎ去った日々
今朝はとても暖かで心地よく、黄色い木々の葉が微かに揺れているのを見た。
安らぐ香りのする木々で、そばを歩いているだけで元気が出てくるようだった。
一緒にいた友だちも「安らぐね」と言った。
その木々の間から虹のような光が差し込んで、美しかった。
その花屋はいつもの通りにある。前を通る度に寄ってみようかと思うけど、寄ったことはない。
今日もいつも通り花屋の前を通る。ふと見ると今日はシャッターがおりている。どうしたのだろう。
何か急な不幸でもあったのだろうか。親子で営業していると思うのだが、2人ともいつも元気そうだった。しかしそういう人に限って突然病気が見つかったりする。こんなことならさっさと花を買いに行くんだった。「いつでも行ける」その驕りが「当たり前」を「2度と行けない場所」へ、「2度と会えない人へ」と変貌を遂げさせるのだ。後悔は先には立ってくれない、それが後悔というものだ。
コンビニでコーヒーを飲もう。気を落ち着かせるんだ。
「いらっしゃいませー」店員さんの声もどこか遠い。
「ホットコーヒー、ください」。
コーヒーを飲みながら、スマホを見る。今日は金曜日か。そうだ、あの花屋ホームページないのかなと、検索してみる。あった。何かお知らせがないか探してみるが、特に何も書いていない。
10時から営業していたようだ。定休日はあるのだろうかと目を滑らせる、そこには「定休日:金曜日」と記されていた。