その花屋はいつもの通りにある。前を通る度に寄ってみようかと思うけど、寄ったことはない。
今日もいつも通り花屋の前を通る。ふと見ると今日はシャッターがおりている。どうしたのだろう。
何か急な不幸でもあったのだろうか。親子で営業していると思うのだが、2人ともいつも元気そうだった。しかしそういう人に限って突然病気が見つかったりする。こんなことならさっさと花を買いに行くんだった。「いつでも行ける」その驕りが「当たり前」を「2度と行けない場所」へ、「2度と会えない人へ」と変貌を遂げさせるのだ。後悔は先には立ってくれない、それが後悔というものだ。
コンビニでコーヒーを飲もう。気を落ち着かせるんだ。
「いらっしゃいませー」店員さんの声もどこか遠い。
「ホットコーヒー、ください」。
コーヒーを飲みながら、スマホを見る。今日は金曜日か。そうだ、あの花屋ホームページないのかなと、検索してみる。あった。何かお知らせがないか探してみるが、特に何も書いていない。
10時から営業していたようだ。定休日はあるのだろうかと目を滑らせる、そこには「定休日:金曜日」と記されていた。
きみの息が整った
真呼吸を知る
そよぐ風が髪の間をすり抜ける。
鳥の羽根のように軽やかな髪の毛が
ふわふわと泳ぐようになびいている
雲のすきまからもれる光のような
澄んだ夜空の星の光のような
そんな光が髪の隙間からもれている
ほこりひとつない空気を吸う
今日も快調だ 体の痛みひとつも感じない
朝陽が昇るのをゆっくりと眺めている。
澄んだ空気がとても心地良い。
遠い地でサッカーの試合があったようで、
その中継を見る。
どちらも良いサッカーをする。
危険なプレーは一切ない。
怪我をする選手も、怒ったりする選手も
1人もいない。
観客はサッカーを純粋に楽しむ人々で溢れている。
コートと客席に区分はない。
みんな同じ目の高さでサッカーを楽しんでいる。
空は青い。芝生も緑い。
コートのわきでピアノを弾いている人もいる。
サンドイッチ片手に声援をおくる
あの娘の頬が光っている。
風になびく髪を耳にかける。
試合の結果はどうだったか忘れたけど、
とても楽しいゲームだったな。
さて今日も早朝から1時間教える予定だ。
焼きたてのクロワッサンを食べて出かけます。
暖かい空気にゆるんだ
指先の関節を
曲げると乾いた音が鳴る
どこで痛めたのか わからないけれど
少し痛い