3/22/2023, 10:49:12 AM
振り返ると歩く君。
いつまでもどこまでも歩いていける。
疲れなど感じない。
静かで賑やかな街を行く。
リードなしの子犬がかけてくる。
すれ違う誰もが幸せそうに歩いてる。
2人ぼっちの散歩でも、世界と確かにつながっている。
3/21/2023, 4:43:33 AM
デジタル表示の数字が歪んで見えた。
型が大切なのではないことを、
ミルクを泡立てながらふと思う。
目に見えないものこそ大切だ。
なぜそう思ったのかは忘れてしまった。
3/15/2023, 3:13:11 PM
わずかに見える星を見上げ、ひとり歩く夜の道。
耳元であなたがほしいと奏でるピアノを聴いている。
大声で歌う少女たちとすれ違う。
誰かが暗がりで話している、その声は聞こえない。
車が、部屋の明かりが、街灯が、夜を照らす。
坂の上から見下ろす明かりのひとつひとつを知れたなら
誰かが演奏を始めてもおかしくない。
今は耳元に収まってしまっているこの音色が、
夜に溢れだす。
そんな夜にまた歩きたい。
3/13/2023, 10:42:00 PM
おはようと言った覚えもない。
ばいばいと言った、じゃあまたな。と言った。
顔をあげて、ぺこりとおじぎをした。
あたりは暗く、おふろやごはんが待っている。
布団がまっている。
何を話したかも覚えていない、ごはんの味も。
だけどゼリービーンズみたいな甘さに包まれて、にたにたしてた。
花の香りも知らず移る景色に身を委ね。
流れる映像を見ていた。
中に飛んだボール、落下点めざす。
全力で笑う。朝の匂い、草がぬれる。透き通る。
みんな準備をしている、知らなくても。
忘れてしまった、夏の風。
良い思い出はずっと隣で私を形造る。