いもパイン

Open App
7/31/2024, 3:24:34 AM

澄んだ瞳
都会から少し外れた街で、赤子が一人、泣いている。
誰も、彼を助けやしない。
飢えかけた彼は、必死に泣く。
ポツポツと、雨が降ってきた。
たとえ、橋の下の河川敷で雨宿りしたとしても、
体は冷える。
だが、しだいに、彼は泣き止む。
真っ直ぐな優しい眼差しを向けられ、
人の温もりを知って。

二人の瞳は、甚く澄んでいた。

7/29/2024, 4:07:46 PM

嵐が来ようとも
襲いくるような、雨が降り、飛ばされそうなほどの風が吹く。道路は川となり、車は水面を轢く。轢かれた水に、人は打たれる。その衝撃のせいで、ハンドルが思わぬ方向へ転回し、走っていた自転車が倒れる。自転車のベルがチリン、と寂しげな音を響かせる。自転車の籠は、原型を留めておらず、ハンドルの端は、コンクリートに削られている。最後に、ヘルメットは、離れたところで、地面に打たれる。
目にう映る全てが、悲惨。立ち直りかけの心は、無慈悲に粉砕される。横たわったまま、雨に打たれ、風に吹かれていると、折角着てきたポンチョも、意味をなさない。風邪ひくとか、どうだっていい。今から、濡れないように努力するほうが辛い。潔く仰向けになると、真っ黒な雲がゆっくりと動いているのが見えた。「何だか、楽になったな。」と思うと、ダムが決壊したかのように、涙が止まらない。以前のように、立ち直れない。今はただ、泣きたい。
これからは、何に私を捧げればいいのだろうか。

7/28/2024, 6:33:18 PM

お祭り
お祭りに行くと、ソーダがよく売っている。私は、和太鼓の音に胸を打たれながら飲むソーダが、好き。ソーダを、ポン、と音をたててあけると、その衝撃に細かな炭酸の泡が、弾ける。ソーダを口に注ごうとすれば、中のビー玉が、カランカラン、と音を奏でる。いざ、口に入ると、柔らかい刺激が口内を独占し、甘さを和らげてくれる。私を感動させた和太鼓の音は、心を踊らせてくれている。そんななか、ソーダを一口飲み込むと、ふぅ、っと、安心しきったため息がでる。幸せが私の中で、溢れかえってしまったかのように。その後、ビー玉は、いつもの定位置に戻り、炭酸の泡が弾け、飛んでいってしまわないよう、軽く蓋をする。私がソーダを飲む間に、皆は盆踊りをして、祭りを盛り上げてくれている。そんな背景も相まって、ソーダは、より一層美味しく感じる。
こんな、一瞬の幸せが、ずっと続いて欲しい。

7/28/2024, 12:40:38 AM

神様が舞い降りてきて、こう言った。
「僕、君のこと、もっと何でも出来る人として、創ったはずなんだけど。」
私は、取り敢えず「すみません。」と謝った。私の何が悪かったのか、考え始める前に。
神が、私を見ていないとは思わない。だが、神は、他の人間と比べ、私を悪く差別しているとは思う。
私の何を知って、何を聞いて、何を見て意見を言うのか、よく分からない。
だけど、もっと自分の上限超えていかないといけない。逆に、自分に今までは甘かった。ということは、分かった。

誰かから、言われたことに自分の非を認められる人になれたらいいなと思う。

7/26/2024, 3:44:50 PM

誰かのためになるならば
美味しいもの食べたら、お金が貰える。そんな仕事があったらいいのにね。働いた気がしないかもだけど、別にいいんじゃない?誰かのためになってさえいれば。
将来、これに似た仕事が増える気がする。今の中高生、大学生とかの若者達の多くは、頭固いから、将来どうしようかって考えてる様子だけど、もっと気楽に考えればいいのにと思う。今を生きている大人達だって、皆、子供の頃は将来のことを心配して、生きてきたんだから。
どうせ、時間が経てば、大人になる。心配なんて、必要ない。今できることを今出来るだけ、やればいい。それ以上のことは、やらなくていい。そして、周りはその子の成長に期待しすぎてはいけない。誰かのために動こうとする気持ちを、削ぐことになるから。どの時代でも、誰かのために頑張ろうとする気持ちを、ずっと忘れない人が、将来活躍できる。私は、そう思う。

Next