澄んだ瞳都会から少し外れた街で、赤子が一人、泣いている。誰も、彼を助けやしない。飢えかけた彼は、必死に泣く。ポツポツと、雨が降ってきた。たとえ、橋の下の河川敷で雨宿りしたとしても、体は冷える。だが、しだいに、彼は泣き止む。真っ直ぐな優しい眼差しを向けられ、人の温もりを知って。二人の瞳は、甚く澄んでいた。
7/31/2024, 3:24:34 AM