#距離
ありきたりな話。
親友は私がいくら遠くに行っても、いつも私の後ろに着いてきた。それは私が好きだからというより、ただ人からの離れ方を知らないのであった。執着に近いものでもあった。非常に絶妙なのであった。
高校生になる。
人の心の醜さを知り、欠点が嫌に目に付く。頭にこびりついた人に対する恐怖。畏怖。それを私の目線は誰よりも鮮明に覚えている。
ざあざぁと雨が降り続ける雨音は、まるで人を小馬鹿にしているようで、地面に飛び散る水滴はあまりに乱暴で。
傘を引きずったまま、振り返ることも出来ない距離のまま、ずっと。
#この場所で
そうそう!まさにここ、この場所!あの子はねー、ここで永遠に時が止まってんの。もちろん物理的に時が止まってるわけじゃないよ?
過去の甘ったるい思い出に囚われてここから身動き出来なくなってんの。時計の針はきちんと前に進んでるのに馬鹿だよね〜。
こんな真っ暗な闇の中。
前後左右も分からないくせに。
読みやすい文章とか個性的な文章を書きたい!って切実に思うんだけど、結局誰でも書けるような在り来りな文章しか書けないのってなんなんでしょうね。
「文章力あげるには起承転結を意識して書こうね。」ってネットに書いてたからそれ意識して書いてみたはいいものの、なんか上手いこと言おうとはしてるんけどなんも上手くねぇただただ痛々しい文章が出来上がって終わった今日この頃。
やってらんね〜!
真っ赤な薔薇の花束をポーンって投げてドカーンって爆発させたらひらひらって沢山のはなびらが虚空をかすめていくでしょ?
それが真っ赤なドレスがよく似合う貴方にぴったりだなっていうのは安易に想像ができたから、サプライズでやろう!って思ったの。でもいざ実行したらなんとその子泣いちゃって。
うーん…
でも そうよね。だって私、あなたと直接話したこと1度もないんだもん。残念だけど、あなたは私の事全然知らないもんね。
それにしてもあの子の泣き顔本当に可愛かったな。
これからも陰ながら応援してるね。
(影から)
#花束
#終わらせないで
雨が降り始めた。その激しい雨音はまるで私の心の叫びを具現化してくれたように感ぜられた。行き場のないこの苦しみ、怒りは全てこの雨音が引き受けてくれているようだった。私の中に潜む得体の知れない恐怖が目に見えたことで、私は幾分か心が軽くなった。
今日はいい日なのかもしれない。
雨が降り始めた。雨量が減り、小雨であった。
その静かな滴りはまるで私の苦悩に同情し、寄り添ってくれているようだった。身体に染み込んでゆく雨粒を見つめながら、私は口元に笑みを漂わせた。
今日は本当にいい日だ。