雨亭

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10/29/2023, 8:18:53 PM

あなたにとって私は分厚い本のたった一章だったけど、私にとってあなたは一冊の本そのものだったの。

隠してることで守られるものと、言葉にできない苦しさの狭間で、私がどれだけもがいても絶対に交わらない想いは、どこにしまえば安全かな。

もしも、次のページがあったなら。

-もう一つの物語-

10/27/2023, 6:08:34 PM

明日も明後日も永遠に続く未来が怖い

誰かのためにとか
何かのためにとか

今はただ、そんな原動力はなくて

良くも悪くも今日という日が完璧で
やりたいことも、やり残したこともなくて
今日も自分のために生きて
明日もきっと生きているから生きる

なんとも惰性的で悲観的な私だろう

ただ淡々とすぎて行く日々の中で
次の角を曲がってパッと消えられたら本望なのに

-生きる-

10/17/2023, 3:05:11 PM

このままずっと悪い男に引っかかってさ
泣きながら私に相談してよね

これからもずっと悲しい恋を繰り返してさ
その度にここに戻ってきてよね

私抜きで幸せにならないでよ

来世でなんて言わないで
このまま私と

なんてね、

-忘れたくても忘れられない-

9/29/2023, 12:23:27 PM

『親友』

『花鳥風月』

『わたしの名前』

あの子が描いてくれた習字

貰ってからずっと部屋の壁に飾ってある

あの子は「適当に書いた」と言うけれど

紙の上で強かに踊るあの子の字が

一人暮らしの静かな部屋を照らすので

-静寂に包まれた部屋-

9/26/2023, 5:02:47 PM

夏の終わりの哀愁と

冬の始まりの静粛と

そんな季節に挟まれて

緑の葉がオレンジに変わり

生ぬるい風からスゥっと冷たい風になり

地面に散る夏の花びらが

俯き歩く私に

秋の訪れを唄うのだ

-秋-

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