John Doe(短編小説)

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4/27/2023, 1:44:56 PM

生きる意味


生きる意味なんてない。

気がついたら生まれてて、いつか死ぬだけ。

ただ、それだけ。

死んだら。

死んだら、すべてが終わり。

死んだら、どうなるかって?

そんなの、生まれてくる前の状態に戻るだけさ。

そんなの、誰も覚えちゃいない。

生きる意味はない。

でも、自分が死んだら周りがひどく困るだろう。

焦らず、生きていくしかないんだ。

むしろ、死は楽しみにしておいてやろう。

それがぼくの「生きる意味」ってことで。

だから、楽しみは最後に取って置こうと思う。

4/19/2023, 12:40:18 AM

無色の世界


エレベーターの扉が閉まるのを見ていた

やけにゆっくりと閉まっているんだ

中には誰も乗っていない

そのまま上昇していく…


電車の扉が閉まるのを見ていた

駆け込み乗車をしたヤツがいたせいで

扉は閉じたり開いたりしてから閉じた

中には乗客で溢れている

俺は車窓から駅の周りの小麦畑を眺めていた

そのまま発車していく…


俺は部屋の扉を閉める

ついでに鍵もかける

扉の向こうは無色の世界

俺は色のない世界の住人さ

小麦畑の中で揺れていたいだけさ


4/18/2023, 12:29:25 AM

鎮痛剤


傷だらけの心。
傷口が開き、血が流れる。
疼いては、痛みに襲われるんだ。

魂に鎮痛剤を。
鎮痛剤をくれないか。

4/12/2023, 1:40:43 AM

知らない


知らないって言ってるのに。
本当に知らないんだ、わけがわからない。
嘘だと思うなら頭を切り開いて調べてみれば
そうすれば

4/9/2023, 1:37:47 PM

誰よりも、ずっと


青い石畳の街角で

そこに貴方はいた

小さな噴水のそばに

水しぶきをうけて輝く貴方がいた

レンガ造りの街で

朝か昼かわからない空間で

光を浴びた貴方の姿は眩しかった

誰よりも、ずっと。

風のざわめきが、街をすり抜けていく

貴方は繊維のようにほつれて

とおくへ行ってしまった

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