私の当たり前が
人と違うことは、分かっていても。
平気で、悪口を吐く人や
いつでもバレる嘘をつく人は
嫌いだ。
大嫌いだ。
ただ、そういうのに巻き込まれても
恨みや憎しみを残したくないからなのか
あの時、嫌だったなっていう
漠然とした記憶の箱だけは残るけど
その中で起こった話や
関わった人間への興味はもう無い。
許す許さないの、どちらかに分けなければ
ならないのなら。許している。
話しは、変わるけど
私は、トンボが昔から好きだ。
前にしか進まない、不退転の勝ち虫という
のは、有名かもしれないけど。
そんなトンボを眺めていたら
誰かの当たり前や、自分の当たり前なんて
どうでもいい気がする。
生きてる限り、誰しもが前に進むのだから。
【お題:私の当たり前】
街の明かりがポツポツと
夜が日を跨ぐ頃には消えてゆく。
部屋中の電気を消して
生温い、夏の夜風に吹かれながら
その明かりをアテに
缶ビールを飲む。
街の空は、どんよりしていて
夜でも濁って見えるのは何故だろう。
星ひとつも、見えないこの場所は
今夜もまた微かに
サイレンの音が聞こえる。
忙しない街。
昼間ですら、彩りを感じない。
ただ、帰る場所の無い俺には
ちょうどいい街。
【お題:街の明かり】
七夕には、会えなかったね。
今日じゃなくても、なかなか
会えないけど。
でも、今日会うことが
嬉しいって、思ってる人が
たくさん居たら…なんか良いよね。
電話の向こうから
彼の穏やかな声が聞こえる。
私は、そうだね と少し笑って
返事をした。
あまりに、優しい言葉に
会いたい気持ちが募ってしまう。
寂しい気持ちにさせて、ごめんね。
と、彼は言うけれど
仕事が忙しくても
なかなか会えなくても
大丈夫なのは、あなただからだよ。
と、伝えた。
彼は、少し照れた様子で
どうしたの?と、聞いてきたけど
今日は、素直にそんな気持ちを
言いたかったんだ。
【お題:七夕】
星空を眺める。
現実の辛さが、手の届かぬ星々に
癒されるような気がする。
物言わぬ、光の粒が心地よい。
限界の限界の限界で
それでも、行動しなさいと
せっつかれる日々。
私が欲しい言葉は
それじゃないよと、伝える気力すら
枯れてしまっているのに。
見間違えかと思う速さで
星が流れるように
私も、ふっと…消えたくなる衝動に
襲われる。
ただ、それを選ぶと私は何者でもなく
終わるだけだから。
今夜だけは、自分の為だけに
星を眺める時間を、贅沢に使おう。
今はただ、心を空にすればいい。
誰の声も響かぬ、この場所で、、、
【お題:星空】
私の神様は、私だ。
私が私の神様で、ある限り
心はいつまでも自由で軽いのだ。
苦しい時や、悲しい時は
自分で自分を抱きしめれば良い。
何か、失敗すれば
神様にだって、分からないことは
あるよと、笑えばいい。
もし、本当に私じゃない神様に
出会う日が来た時には
私は、何を聞こうかな。
まだ、知らない何かを、教えてくれるのかな
ただ、この心と体が朽ちてしまうまで
私は私と共に過ごし、愛を持って過ごそう。
【お題:神様だけが知っている】