街の明かりがポツポツと夜が日を跨ぐ頃には消えてゆく。部屋中の電気を消して生温い、夏の夜風に吹かれながらその明かりをアテに缶ビールを飲む。街の空は、どんよりしていて夜でも濁って見えるのは何故だろう。星ひとつも、見えないこの場所は今夜もまた微かにサイレンの音が聞こえる。忙しない街。昼間ですら、彩りを感じない。ただ、帰る場所の無い俺にはちょうどいい街。【お題:街の明かり】
7/8/2024, 2:13:02 PM