七夕には、会えなかったね。
今日じゃなくても、なかなか
会えないけど。
でも、今日会うことが
嬉しいって、思ってる人が
たくさん居たら…なんか良いよね。
電話の向こうから
彼の穏やかな声が聞こえる。
私は、そうだね と少し笑って
返事をした。
あまりに、優しい言葉に
会いたい気持ちが募ってしまう。
寂しい気持ちにさせて、ごめんね。
と、彼は言うけれど
仕事が忙しくても
なかなか会えなくても
大丈夫なのは、あなただからだよ。
と、伝えた。
彼は、少し照れた様子で
どうしたの?と、聞いてきたけど
今日は、素直にそんな気持ちを
言いたかったんだ。
【お題:七夕】
星空を眺める。
現実の辛さが、手の届かぬ星々に
癒されるような気がする。
物言わぬ、光の粒が心地よい。
限界の限界の限界で
それでも、行動しなさいと
せっつかれる日々。
私が欲しい言葉は
それじゃないよと、伝える気力すら
枯れてしまっているのに。
見間違えかと思う速さで
星が流れるように
私も、ふっと…消えたくなる衝動に
襲われる。
ただ、それを選ぶと私は何者でもなく
終わるだけだから。
今夜だけは、自分の為だけに
星を眺める時間を、贅沢に使おう。
今はただ、心を空にすればいい。
誰の声も響かぬ、この場所で、、、
【お題:星空】
私の神様は、私だ。
私が私の神様で、ある限り
心はいつまでも自由で軽いのだ。
苦しい時や、悲しい時は
自分で自分を抱きしめれば良い。
何か、失敗すれば
神様にだって、分からないことは
あるよと、笑えばいい。
もし、本当に私じゃない神様に
出会う日が来た時には
私は、何を聞こうかな。
まだ、知らない何かを、教えてくれるのかな
ただ、この心と体が朽ちてしまうまで
私は私と共に過ごし、愛を持って過ごそう。
【お題:神様だけが知っている】
どんな場所に、立たされても。
時間を巻き戻すことは
出来ないし
失敗や成功から
汲み取れるものが
思ったほど、無いこともあるし
想いとは違った形での
突然の別れだって
いくらでもある。
けれど、目線を変えれば
それを生きていく為の足し算にも
掛け算にも豊かさにも
出来ることを、私たちは知ってる。
この道の先に…
まだ知らない、何があったとしても。
【お題:この道の先に】
梅雨時期になると
ズラリと、並ぶ傘マークの
天気予報に…少しため息を吐きたくなる。
土砂降りの中走らせる車
予報と、見比べながら干す洗濯
蒸し暑いような外気と
スーパーの効き過ぎた冷房。
ただ、どちらかというと
夏も苦手だったりして。
間も無く、訪れる7月を
どう乗り越えようか
ふとした瞬間に、思いを巡らす。
ただ、夏は年を重ねるほどに
幼少期の思い出も引き連れてくる。
川の水の冷たさや
手持ち花火の立ち込める煙
青空に大きく伸びる入道雲
そして、あの日の家族の笑い声。
夏、苦手だけれど
嫌いになれない。
そうしているうちに
きっとすぐ、夏が始まる。
【お題:夏】