NoName14

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7/8/2024, 2:29:12 AM


七夕には、会えなかったね。

今日じゃなくても、なかなか
会えないけど。

でも、今日会うことが
嬉しいって、思ってる人が
たくさん居たら…なんか良いよね。

電話の向こうから
彼の穏やかな声が聞こえる。

私は、そうだね と少し笑って
返事をした。

あまりに、優しい言葉に
会いたい気持ちが募ってしまう。

寂しい気持ちにさせて、ごめんね。
と、彼は言うけれど

仕事が忙しくても
なかなか会えなくても
大丈夫なのは、あなただからだよ。

と、伝えた。
彼は、少し照れた様子で
どうしたの?と、聞いてきたけど

今日は、素直にそんな気持ちを
言いたかったんだ。


【お題:七夕】






7/5/2024, 2:51:50 PM


星空を眺める。

現実の辛さが、手の届かぬ星々に
癒されるような気がする。

物言わぬ、光の粒が心地よい。

限界の限界の限界で
それでも、行動しなさいと
せっつかれる日々。

私が欲しい言葉は
それじゃないよと、伝える気力すら
枯れてしまっているのに。

見間違えかと思う速さで
星が流れるように
私も、ふっと…消えたくなる衝動に
襲われる。

ただ、それを選ぶと私は何者でもなく
終わるだけだから。

今夜だけは、自分の為だけに
星を眺める時間を、贅沢に使おう。
今はただ、心を空にすればいい。
誰の声も響かぬ、この場所で、、、


【お題:星空】

7/4/2024, 3:29:14 PM


私の神様は、私だ。

私が私の神様で、ある限り
心はいつまでも自由で軽いのだ。

苦しい時や、悲しい時は
自分で自分を抱きしめれば良い。

何か、失敗すれば
神様にだって、分からないことは
あるよと、笑えばいい。

もし、本当に私じゃない神様に
出会う日が来た時には
私は、何を聞こうかな。
まだ、知らない何かを、教えてくれるのかな

ただ、この心と体が朽ちてしまうまで
私は私と共に過ごし、愛を持って過ごそう。


【お題:神様だけが知っている】

7/3/2024, 3:11:58 PM


どんな場所に、立たされても。

時間を巻き戻すことは
出来ないし

失敗や成功から
汲み取れるものが
思ったほど、無いこともあるし

想いとは違った形での
突然の別れだって
いくらでもある。

けれど、目線を変えれば
それを生きていく為の足し算にも
掛け算にも豊かさにも
出来ることを、私たちは知ってる。

この道の先に…
まだ知らない、何があったとしても。


【お題:この道の先に】

6/29/2024, 12:48:36 AM


梅雨時期になると
ズラリと、並ぶ傘マークの
天気予報に…少しため息を吐きたくなる。

土砂降りの中走らせる車
予報と、見比べながら干す洗濯
蒸し暑いような外気と
スーパーの効き過ぎた冷房。

ただ、どちらかというと
夏も苦手だったりして。

間も無く、訪れる7月を
どう乗り越えようか
ふとした瞬間に、思いを巡らす。

ただ、夏は年を重ねるほどに
幼少期の思い出も引き連れてくる。

川の水の冷たさや
手持ち花火の立ち込める煙
青空に大きく伸びる入道雲
そして、あの日の家族の笑い声。

夏、苦手だけれど
嫌いになれない。
そうしているうちに
きっとすぐ、夏が始まる。



【お題:夏】

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