NoName14

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10/28/2023, 1:03:07 PM


暗がりの中で
手探りで、あなたを探す。

深い闇に吸い込まれるのか
声をあげても、響かぬ名前。

暗がりの中で
私は、誰を探す、、、

深い闇に吸い込まれたのか
その名も記憶も、忘れた果てに

私の前に立つ人に

「あなたは、だぁれ?」と

問うのであった。


【お題:暗がりの中で】

10/28/2023, 4:15:08 AM


少し背伸びしたかった
あの日、あの頃

茶葉の揺れる
小さなポットと砂時計が
テーブルの上に置かれて
少しソワソワした。

同い年の、友人と2人
歩き疲れた身体を休める為に
入ったカフェは
いつも行く場所とは違って
穏やかな雰囲気が、ゆるゆると
流れている。

友人は、ミルクティー
私は、レモンティーを選んだ。

砂時計の砂が落ち切って
カップに注ぐと ふわぁっと
紅茶の良い香りが漂って

ふわふわとした、紅茶とレモンの
香りと……
なんと、そこに紅茶初心者の私は
友人のミルクまで
注いでしまったのだ。

もちろん、ミルクは分離して
先ほどまでの雰囲気は、どこへやら。
なんじゃこりゃな、マヌケな紅茶。

今でも、紅茶を飲むと
あの日の気恥ずかしさが
思い出されたりするのだけれど

それも、また良い思い出。

「お題:紅茶の香り」

10/26/2023, 10:44:15 PM


毎日、見合わせる顔
いつもの光景
特別な日だけに、伝えられる
感謝や贈り物よりも

普段の生活のなかに
あたりまえのように

ありがとう
お疲れ様

おはよう
おやすみ

いただきます
ごちそうさま

行ってきます
おかえりなさい

そのやり取りが
気が付けば、愛言葉。
ペラペラの愛してるより
何倍も大事で、守りたいんだよ。


「お題:愛言葉」

10/25/2023, 11:12:53 PM


友達…私には友達は居ない。

変なこだわりかも知れないけれど
親友か知り合いという
線引きを、自分の中でしている。

仲良くなれて嬉しいな。とは
言うけれど。
友達になれて嬉しい。とは
言わない。

自分が、嫌われてでも
誰かの為に親身を削って行動
しようとしたいと思える人なんて
何人も居ない。

だから、友達は居ない。
それで良いし、それが楽なんだ。

それは、傷付いた数から得た
私なりの人付き合いだけど
今のやり方に、後悔は感じない。


「お題:友達」



10/23/2023, 3:12:18 PM


Blue

今朝は、まさにそんな青空の日で
夏の濃い青空とも違う
秋の日だった。

スマホを構えて、ふと撮るのをやめた。

あの人が少しでも
仕事の事を忘れられるからと
聞いてから、良いなと思う写真を
不定期的に送っていたのだけど。

今日は、短い文章を送った。

「今日は、青空がキレイじゃないですか?」

昼を過ぎた頃

「お疲れ様。秋の気持ちの良い空だった!」

と、写真付きの返事が返ってきた。


いつもは、写真を送ってばかりだけど
同じ青空を見上げられたことが嬉しかった。
束の間の息抜きになったかなぁと
考えながら、あの人が見た遠くの地の青空を
私も眺めた。


【お題:どこまでも続く青い空】

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