良いことも、悪いことも
最初から決まっていた。
それを、運命と言うのだろうか。
運命に、振子のように右左と
振り回される。
それでも、何かを得ようと頭を使い
自分に問う。
これは、最初から決まっていたこと。
ただこれは、私の人生。
私は運命に持ち上げられた踊子ではないのだ。
最初から決まっていた事すら
気に食わなければ、後から変えてやれ。
どこまでも、しなやかに。戦え。
【お題:最初から決まってた】
あなたは、海であり太陽。
この星の力。
そのもののようなパワー
身体も心も人生すらも
冷えきった時に、命の熱さに
気付かせてくれる。
そうして、何度でも
踏み止まることができるの。
あなたは、私の太陽。
手が届けば、焼け落ちてしまう。
たとえ、どれほどの距離があろうとも
月夜に憂う、日々が続いても
あなたは、私の太陽。
きっとまた出会いたい、唯一無二の存在。
【お題:太陽】
神様が舞い降りてきて、こう言った。
「赦して、進め」と。
私は両手で覆っていた顔を
上げて、神様を見上げた。
殴られ、痣だらけの私を
静かに神様は、見下ろしている。
神様の顔に、痣はなく
とても美しい。
家中引き摺り回され、ボロ衣のような
私とは違う。
腹の中で沸々と湧きそうになる
怒りを堪えて
私は、顔を背けた。
神様は、立ち去らない。
それどころか
私の背中をさすり、耳元でこう囁いた。
「よく見なさい、出口は直ぐそこにある」
はっ…とした。
外に出る扉に、鍵はかかっていない。
そして私は……
【お題:神様が舞い降りてきて、こう言った】
誰かの為になることで
自分の居場所を確保しようと
必死だった。
誰かの為になることなんて
誰も気付かないことなんだと…
知ってからは、後ずさり。
空回り。恥ずかしい。偽善者。
こんな風になるなんて…と
自分で貼り付けてしまった
レッテルを、泣きながら剥がした。
誰かの為は誰の為…
分からぬまま、彷徨いながら
私は塵になる。
【お題:誰かの為になるならば】
ぽとり。と落ちたのは
あの日の線香花火だったのか
涙だったのか。
友と、呼べる人は
人生において、どれくらい必要だろう。
楽しい時だけを
共有するなら、誰でもいい。
友情は、いつ芽生えかもわからない。
結局、私は思うのだ。
思いやりが尽きてしまえば
…もう、疲れたなと。
友と呼んだ人たちの寂しさの拠り所
になるなんて、長くはもちようがない。
だからもう、暫くは眠ろう。
擦り切れた心は、熱く痛いのだから。
【お題:友情】